■727は狭かった



こちらは727の補助動力装置(APU)のカットモデル。

ジェットエンジンを始動するには圧縮空気でスターターを回す必要があるので、
そのための圧縮空気を造る機械がこれです。
近年の旅客機だと、大抵は胴体の尾部に搭載されてます。

小型ガスタービンなんですが、遠心圧縮らしい、という意外はよく判らず。
ちなみに、エンジン始動意外にも、発電機の稼働もやっており、
さらに機内のトイレなどの水を循環させる水圧の維持も、この圧縮空気を使ってるみたいですね。



その先では、機内に入れました。
727は乗ったことが無いので(私が飛行機に乗るようになったころには旅客機はほとんど引退してた)、
ちょっと見てみましょうか。
個人的には、世界中で墜落しまくった旅客機(構造的な欠陥ではなく純粋な事故ばかりだが)、
というあまり良くない印象の機体なんですけど。

ちなみに私の知る限りでは、もっとも巨大な“乗り逃げ盗難にあった乗り物”もこの727で、
2003年5月に727-223号機が、アフリカのルアンダ空港に駐機中、突然動き出し、
管制塔の警告を無視して滑走路に侵入、そのまま飛び去ってしまって、以後、行方不明になってます(笑)。
売れるとも思えないんで、派手な自殺?とも思われますが(南西、海の方に飛び去った)、
飛行機も駐機中はちゃんと鍵かけとかんと危ないな、というお話でした。



最近の機体に比べると機内は狭いです。
まあ、中短距離用の機体だったそうなので、これでも十分だったのかもしれません。
で、手前の床に丸窓があって、なんだこれ、と思ったら…



あ、車輪収容部か。
こうして見ると、意外に小さいな。



機体の前半は座席が取り払われて、ジェット旅客機関係の展示になってます。



コクピット。
ああ、20世紀中盤のジェット機だ、という感じの計器だらけの操縦席です。
手前右に見えてる椅子はエンジン機関士のもので、正副操縦士と、機関士の三人乗りでした。
21世紀の現在は、旅客機の操縦席から機関士は完全に消えてしまいましたね。

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