■次はジェット旅客機だ



こちらはホンモノのライト兄弟の飛行機用エンジン。
ただし1910年製なので、かなり後期のものですね。



さて、ではここの航空機のもう一つの目玉、ホンモノのボーイング 727を見て行きますか。
旅客機を丸ごと展示、というのはアメリカの博物館ではそれほど珍しくないですが、
さすがに飛行状態での展示は他では観た事が無いですね。



これは上の回廊から、内部見学もできます。
この角度から旅客機を見る機会はあまりないような気がします。
T字尾翼、デカいです。




ケツとその両脇の計3発のエンジンを積んでいるのが727。
一時、旅客機で流行った配置ですが、すぐに廃れましたね。
それでも727は1984年まで1800機以上が生産されたらしいので、大ヒット機ではあります。
ちなみに大統領になる前のトランプが、自家用機として使っていたのも727だったはず。

よく見ると、なんかノズルが多段重ねになってます。
どういった仕組みなのか、イマイチ、よく判りません。




横についてるターボジェットエンジンはカットモデルになっていて中が見れます。
エンジンポッドの円筒内のほとんどが軸流エンジン本体で占められていて、
その周囲を流れる高速空気(ファン後流)が通過する空間はあまり無い、
典型的なターボジェットエンジンです。
これだと出力も大きいものの、燃費は悪いし、騒音もスゴイので、今では噴流の力を直接推進力にするのではなく、
それでファンの付いた軸を回転させ、そのファン後流を大きな推力とするターボファンエンジンが主流です。

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追記。
と思ってたんですが、727のJT8Dはターボファンエンジンでは?との指摘を受けました。
確認してみたら、確かにメーカーはそう主張しており、バイパス比0.96:1 という、
ほとんど軍用ターボファンエンジンなみのファンを付けてました。
よく見れば上下に辛うじてバイパスの通気部分が見えます。
いや、これ、もうほとんどターボジェットじゃん、と思いますが、構造的にもメーカーの主張的にも、
確かにターボファンではあるので、訂正します。
…いや、でもこれもうほとんどターボジェットじゃん。
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この手の説明は何度もやってますが、今回も一応、簡単に説明して置くと、
エンジンの左から取り込まれた気流は途中にある多段ファンでガーっと吸い込まれて圧縮され高温になり、
最後に右の赤い燃焼室で燃料が噴射されて爆発的燃焼を起こし、その噴流を高速で吹き出します。
その反作用の力で機体を前へと高速で押し出すわけです。

ちなみにその燃焼室の後ろにファンを置いて回転させることで、左側の圧縮タービンを回転させてます。
このため、燃焼の炎が直接、外に出る事はありません。
ジェット戦闘機などで、派手に炎を拭いて上昇して行くのはアフターバーナーを焚いてるからです。


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