■金の切れ目が縁の切れ目



というわけでU-505の見学は終了、次の展示に向かいます。
前回訪問時の記憶が正しければ、この先には海軍の展示が…あ、これだ。
ここも見て置きますか…と思ったんですが…



あれ、なんか寂しい…というか、展示が無くなってる?
場所はここだし、この帆船模型なども見た記憶があるんですが、
その奥にあったアメリカ海軍の展示コーナー、ややイケメンの海軍士官さんが、
皆、俺たちを応援してくれよな、と納税者に向けて訴える動画の展示とかが全部なくなってる…
新たな展示の準備中なのか、それとも海軍も金が無くなって、
スポンサーとしての資金提供ができず、展示を打ち切られたのか…
特に何の説明も見つからなかったので、後者のような気がしなくもなく…



そんな状況下、なぜか残ってた一連の模型展示の中から、一点だけ。
南北戦争の時の北軍の装甲艦、モニター(USS Monitor)ですね。
重くて沈んでしまってるだけで(笑)潜水艦ではなく、装甲軍艦で、中央に出てるのは砲塔です。
左側、艦首部にチョコンと飛び出してるのが操舵室で、
本来なら中央砲塔に後ろに蒸気エンジンの排気煙突があったはず。
外してるのは戦闘状態を再現したから?

同じような(もう少し浮いてるけど(笑))装甲艦、南軍のメリマック(USS Merrimack)相手に、
1862年3月に史上初の装甲艦同士の砲撃戦をやった艦でもあります。
ちなみに装甲艦と言っても、基本は木造で、そこに鉄製の装甲を乗っけた形になってます。
この時代だと、装甲の内、どの程度までが鋼なのかよくわかりません。
鋼の大量生産を実現したアメリカのベッセマー炉の完成が1850年代ながら、その工場は北部に集中してましたから、
(五大湖沿岸に集中してた。のちに自動車産業がここに起きたのも鉄鋼の入手しやすさが一つの要因)
南軍がこれを利用できたとは思えず、必要最低限が鋼、あとは普通の鉄だったような気がしますね。



さて、海軍が無いなら、Uボートに次ぐ、大きなお友達向けの展示はここ。
正面玄関から入って来て左側、乗り物の展示室です。

産業科学の名の下にスゴイコレクションを持ってるんですよ、ここは。

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