■微妙な部分もなくもないが



そこから艦尾に向かって見学コースは続きます。
が、中にはスロープがあったりして、かなり改造されてるようで、
一部を除き、オリジナルの状態をどれだけ維持してるかは、やや疑問だったりもします…



魚雷庫の後ろはトイレ、シャワー食糧庫などがあった場所で、床下は前部バッテリー室になってます。
これはそこから前部魚雷室を見た所。
丸い、完全密閉できる水密性の高いドアで区切られてます。

例のイギリスが鹵獲したU-570の鹵獲後に作成された図面だと、
この辺りにトイレとWash room(シャワー室) があったとされますので、
IX(9) C型でも、同じような位置にあったと思われるのですが、見学できず。

ついでにこの辺りに食糧庫もあったはずなんですが、これも見れず。
ついでに遠洋航海に出るIX(9)型では艦内に医者が乗ってる事があり、
この艦にも医療用の設備があたはずなんですが、今回の見学では見つからず。
これも、この辺りにあったような気がするんですけどね。
(ちなみに医者は一部のVII(7)型にも搭乗していた)



その先は調理場。
派手に赤く光ってるのは例によって余計な博物館の演出です(笑)。
実際は電熱式で、当時だとニクロム線のものだったと思われますが、
貴重な電気をどの程度、調理に使えたのかはよくわからず。
なにせ電機が無ければモーターが動かせず、そうなると水中で沈むか浮くかしかできませんからね。

ちなみにこれも電気を食うはずの冷蔵庫も一応あったらしいのですが、
Uボート艦長の回想とかでは、新鮮な食材は出航から10日以内には無くなり、
あとはひたすら缶詰、という感じだったらしいです。



その上にあるのが、いわゆる厨房ハッチで、ここから甲板に出れます。
中途半端な場所にあるハッチ、という感じですが、
本来は全てのUボートに搭載されてたはずの10.5p砲のすぐ側にあるので、
おそらくその兵員用のものだったんじゃないかと。



その先が士官用の居住区。
艦首部に士官用の居住区がある、というのもアメリカの潜水艦と共通ですが、
やはりやや狭いなあ、というのと同時に、こんなに木材を積んでたの?と驚く。

が、鹵獲直後の写真を見ても確かにこの辺りは木製の棚になっており、
オシャレなポットなどが積まれてました。
それどころか艦内中、木材だけで、これ火災が起きたら助かりようがないじゃん、という感じです。
何考えてるんだ、ドイツ海軍。
どっちにしろ、砲撃受けて燃えるような状況なら助かりっこない、という割り切り?

ついでに潜水艦では艦内禁煙が万国共通なんですが、これは浮上時でも変わりません。
これは可燃性のガス(恐らくバッテリーの水素)が艦内に充満してる可能性があるからですが、
Uボートの場合は、これだけ可燃物があるから、という面があったのでは?という気も。

NEXT