■それぞれの街-2

お次は今回の主要目的地、オハイオ州デイトン。

先ほども書いたようにシカゴの南東約350qの位置にある街ですが、
シンシナティ、インディアナポリス(インディ500の街だ)、コロンバスと、
アメリカの中部穀倉地帯の大都市軍団が造る三角地帯の真ん中、
それぞれの都市から100qほどの距離を置いて存在する街です。

ちなみに神奈川の大磯町が姉妹都市だそうですが、なんで(笑)?



街中は典型的な郊外都市だと思います。
ダウンタウンには10階建てのビルが2本以上あるので都会と言っていいですが(笑)、
今回は中心部に出なかったので、そちらの写真は無し。

住民の収入レベルは低くはないようで、こういったアメリカの中層階級以上向けな感じの住宅が
街中に立ち並んでおり、走ってる車もロサンゼルスのダウンタウンで見かけるような
廃車置き場から拾ってきたような車は一切見かけませんでした。
黒人系の人の比率はワシントンDCなどの東部ほどでは無いものの、
カリフォルニアあたりの西部よりはずっと多めな感じでしょうか。
ただしヒスパニック系、アジア系は、ほぼ見かけませんでした。
おかげで私は変に悪目立ちしてしまい、いろいろ話しかけられる事に。
オハイオ州にはホンダが大規模な工場を持ってるんですが、
とりあえずデイトンでは日系人はほとんど見かけず。

ちなみにアメリカが大工業国だった時代は大いに繁栄した街で、
1960年代には中心部の市内だけでも人口25万人を超えてたのですが、
現在は14万人まで減少しています。
ただし都市圏(市の周りにある郊外地区/Metro)を含めて見ると
80万人近い人口を抱えており、意外に大きな街だったりもします。
後で見るようにデイトンの空港(実は市外にあるのだが飛び地でデイトン市に入ってる)
も多くの便が飛んでおり、アメリカ基準で見ると、そこそこの街と言えると思われます。

でもって、ここは飛行機の生みの親、ライト兄弟が生まれ育った町で、
それにちなんだ空軍基地があり、このアメリカでも歴史ある空軍基地の横に
世界最大級、軍用機に関してのみなら間違いなく太陽系最大最強の博物館、
アメリカ空軍博物館があるのです。
ちなみに英語の正式呼称はNational Museum of the US Air Forceで、
博物館は商標である(Trade mark)である、としています。
登録商標では無いので記述にそれほど注意は要らないと思いますが、
念のため、この記事タイトルでの英字表記は変えておりまする。



デイトン市街(というかアメリカの旧都市の中心部なので何もないのだが)の東に位置する空軍博物館。
ここに見えてるのは入り口にある大型映像施設のホール(多分、IMAXだが見て来なかったので不明)のみ。

ちなみに入場は無料です。



実際はこの巨大な四つの格納庫型の展示棟と、ICBM専用ホールがズラリとならびます。
右端の街燈からその巨大さを想像してくださいませ。
ちなみに入り口から展示を一切無視した最短コースで一番奥の展示棟に向かうだけで片道約500mあり(笑)、
歩いて奥まで行くだけで約7分コース、すなわち行って帰ってくる往復だけで1q、徒歩15分かかります。
当然それぞれの見学コースを歩くとその5倍近い距離になるので(実際に計ってみたんだヨ!)
片道2.5q、往復5q、歩くだけで1時間超えコースとなりますから(笑)、
もはや博物館見学と言う名のピクニックという感じになって行きます。

狂ってる、といっていい存在で、私はこよなく愛しております。



その広大な博物館内に、こんな密度で機体が並んでますから、まともに見たら1日では絶対に終わりません。
ついでに言うなら見なくてもいいレベルの内容ながら、屋外展示まであるのです、この博物館。

そこに持ってきて、今回の訪問では全機体の写真を一通り撮影して来たので、
朝9時から夕方5時まで二日連続でねばって、ギリギリ任務終了、という感じになりました。
手ごわい、といっていい相手で、これに比べればスミソニアンですら生ぬるいのです。

といった感じのシカゴ&空軍博物館見学日記、可能な範囲内でご期待くださいませ。


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