■トラブルは続くよ



向うに居る係員が、こちらを見ながら何か話し合ってるので、
やっぱり何かトラブルですね。
まもなく搭乗員さんからの機内放送で、機体の停止位置が前に進みすぎたので、
少し後ろに下げます、との放送が入る。

あれま、こんなトラブルは初めてです。
どうも強風のため、搭乗橋がいつもと違う位置に移動されていたのに、
通常の停止位置に止まってしまったのが原因だそうな。

機体側が勝手に停止位置を決めれるとは思えないので、
おそらく地上誘導員のミスでしょう。



その後、牽引車が下に入って機体を押し戻し、ドアと搭乗橋の位置を調整。
搭乗橋側にも運転手(?)らしき人が出てきて、こちらへと移動を開始。



なんとか接続成功となりました。
これだけでさらに15分近い時間が掛かってしまう。
やれやれ、と思ったんですが結論から言ってしまえば、ここで15分遅れたくらい、
この後に発生した事態からすれば、全く問題にならないのでした…



ようやく機体から降りれました。皆、足早に入国審査に向かいます。
そして搭乗橋は便利だなと今更ながら思いました。



空港に入ると、いきなり斉天大聖 孫悟空様が。
この肩書も含めて、この方も道教の神様です。

ちなみに西遊記は三蔵法師が天竺まで、仏典、お経を取りに行く話ですが、
孫悟空がらみの部分、天界とか神仙とかは全て道教の世界観になってます。
これはアーサー王がキリストの聖杯を探すのを、弥勒菩薩が全面協力、
といったくらいに無茶苦茶な話ですが、それを何の抵抗もなく受け入れてしまうのが
中華的信仰の混沌世界なのです。

かつてドラッガーは東アジアを孔子による儒教世界(論語の価値観)である、と評しましたが、
どうも浅薄な判断で、東アジアは日本も含めてその半分以上は血縁関係に基づく道教世界です。
儒教世界なのは、目上、後輩、年上、年下、親子といった社会的階層の秩序部分に関してのみで、
でなきゃ中国があんな賄賂社会になるワケがありませぬ。
ピーター・ドラッガーはドイツ語もできた(というか本来こっちが母国語)アメリカの知識人には珍しい
バイリンガルでしたが、ヨーロッパ系の言語のみで世界は理解できないんだよ、といういい例でしょう。


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