■日本とはいろいろあったって、あんたも日本やがな



その先では戦争とは全く関係ない、当時の文物、いろんな生活雑貨の展示が。

そもそもこの時代の台湾は日本領ですから、敵の日本軍、という説明がちょっと変なわけです。
台湾から兵に取られて国民党の中国軍と戦った人、軍属で戦った人が多数いるわけで。
さらに台湾そのものは太平洋戦争で空襲は受けたものの、本土に比べれば深刻な被害でもなく、
日中戦争では完全に蚊帳の外ですから、現地の人にとっては、どこかピントのズレた展示であると思われ、
こういったフォローとでも言うべき展示が必要だったんでしょうかね。



こちらの蓄音機ではボタンを押すと、当時の曲が聞けます。
東京九段下の昭和館に似たような展示があったなあ、と思う。
(レコードがかかるわけでは無く、機械の内臓音源による)



でもって唐突に台湾国軍最高の勲章、国光勲章の展示があり。
これも蒋介石が受けたもの、というかこの勲章が最初に制定された時、
最初の受勲者になったのが、またもや国民党の最高指導者、蒋ちゃん本人だったそうな。

馬鹿に付ける薬は無いけど勲章ならいくらでもある、といういい例でしょうな。



第二次大戦終結時における日本の降伏文書の中国語版。
てっきり、現地軍の降伏文書だと思ったんですが、読んでみると日本国の降伏文書、
戦艦USSミズーリの艦上で重光外務大臣がサインしたヤツの中国語訳でした。
中国軍に対する降伏文書って、地域ごとの軍隊の降伏用のほかに、
中国派遣軍総司令官 岡村大将が代表となって南京でサインしたものがあったのか、と初めて知る。



当時の中華民国軍が使っていたさまざまなモノ。
一番上のは、例の女性部隊の制服だそうな。
中華民国の場合、あくまで後方支援だったそうですが、
意外に女性部隊って各国で編成されておりますね。


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