■中華な軍隊なのだ



比較的珍しい気がする、孫文と蒋介石の軍学校関係者時代の写真。
二人とも、結構二枚目なんですよね。
この時代にプリクラもフォトショップもありませんから、修正なしでこのお顔。

ついでに、なぜか孫文は字で、蒋介石は本名で表記されてますが、理由は不明。
役職リストとしての記述なら、孫文も本名にしないと変なんですが、
それほど恐れ多い、という事なんでしょうか。



再び書。
非常に達筆な字で書かれた軍事委員会の看板ですが、
書いた人はあまりよく知らない人でした。
少なくとも今となっては誰だったか思い出せないくらいに。



こちらは戦争と言えばこれ、という感じの軍票です。ただし展示の品は複製品。
お金の代わりに使えるよ、という事でこれを使って軍は買い物をするのですが、
当然、なんら経済的裏付けのある貨幣では無いので、
押し付けられる方はいい迷惑、というのが普通です。
ただしこの軍票はほとんど紙幣と言っていいくらいに凝った作りでしたが。
それでも所詮は紙切れですが。



例の北伐に当たっての誓師で革命軍総司令官に指名された蒋介石に渡された司令旗。
これを見ると中国における空軍の独立って意外に早いのだ、とわかります。
その辺りについては中山 雅洋さんの中華的天空という優れた書籍がありますので、
興味のある人はご一読あれ。



こういった各種偉い人のハンコとかも中国らしいなあ、と。
まあ、この辺りは日本も同じような面がありますが。



軍隊と言えばこれ、勲章です。
えらく立派な勲章ですが、晴天白日勲章と言って上から二番目のものだそうな。
ちなみに一番上は国光勲章だとか。

写真のモノは北伐終了後に蒋介石が国民党政府から授与されたもの。

……いや、この時期の国民党政府はすでに蒋介石が実権を掌握してましたから、
それってアメリカの大統領が自分で自分に名誉勲章を贈るようなもんでは?
そこまでして嬉しいのか、蒋ちゃん。

といった辺りが一階の展示品たちとなります。
とりあえず、今回の本編はここまで。


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