■興味深く無くもない気がしなくも無くも無い



こちらのサーベルはこれまた蒋介石が使ってたもので、北伐時に使用したものだとか。
さようでございますか、としか言いようがない展示ではあります。

この他にも各種写真パネルによる北伐の解説もあるんですが、
正直、どうも微妙にピントがずれてる感じが無くもなく…
なので、それらは面倒なので、紹介しないでおきます、はい。



こちらは北伐時代の憲兵隊の服装を絵にしたお皿。
あ、ありましたね、憲兵隊の展示(笑)。
ただし、これが何なのか、憲兵隊が北伐で何をやったのか、その辺りは全く不明。



さらによく判らんのがこの写真。
蒋介石の結婚記念写真です(笑)。例の宋美齢さんが奥様ですね。

まあ、北伐の停滞期である、1927年の12月にこの人は結婚してるので、
関係無くはないんですが、それにしても…という気はする展示ではあります。

ちなみにこの時期は例の共産党の離脱、さらに国民党内部でもさまざまな混乱があり、
北伐が途中で完全に行き詰まっていた時期なんですが、結婚しただけでは飽き足らず、
さらにこの後、蒋介石夫婦は新婚旅行に出かけてます…
この男の頭の中も、イマイチよくわからん部分が多いですね。

ついでに見ればわかりますが、キリスト教式の結婚式で、これが重用なのです(笑)。
アメリカの政治指導部はなぜか、アジアのサルどもでもキリスト教徒はオレの仲間、
という頭おかしいんじゃないか、という認識が常にあり、
蒋介石と奥さんがキリスト教徒、というのが後に国民党が
ルーズベルト率いるアメリカの支持を得るのに強力な武器となりました。
(蒋介石の洗礼は結婚後の1929年だが)

ちなみにこの中国で、このおバカさん夫婦に散々痛い目にあわされながら、
同じアメリカ、同じ民主党の別の大統領が、戦後のベトナムで、やはりキリスト教徒である、
というのを理由にゴー・ジン・ジエムを支持し、再び政治的、軍事的な大敗北を招く事になります。

あのアメリカ人が、この点に関しては、恐ろしいほどマヌケでして、
宗教の力って思った以上にすげえな、と思わざるを得ませぬ。



こちらはアジアの軍事博物館でおなじみの、「なんかそれっぽい油彩画」。
北伐女青年軍とあり、女性兵部隊の活躍を描いたものらしいです。
左下でアジ演説してたり、ビラ配ったりしてるのが、それですかね。



こちらは北伐で使われた兵器やら兵士の服装やら。
銃以外はすべて模型、ですけども。
真ん中の機体は世界初の全金属製旅客機ユンカースF.13ですが、何に使ったんだ、これ。

奥に見えてるのは日本の三八式歩兵銃。

…1926年の北伐の段階で、ホントに革命軍が三八式歩兵銃使ってたんでしょうか。
日中戦争開始後なら、鹵獲兵器としての使用は十分考えられますけど、
1926年、昭和元年の段階で国民党の革命軍がこれを持って居た理由が、
私にはちょっと思いつきませぬ。


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