■艦橋内の細かいところ



こちらは艦長席。
中国語で艦長座椅と書かれてましたから、台湾海軍時代も
ここに艦長が座っていたと思われます。
こちらも本来あったんじゃないかなあ、という装備は何も残ってませんが…

ちなみに上の方の柱に貼りつけてある丸いものは監視カメラ(笑)。
当然、展示艦になった後、追加されたものですが、
ここで何かイタズラされた、とかあったんでしょうかね。



操舵のための装置類。
左手の赤い球状のモノは磁気コンパスの横の防磁装置。
手前にあるのは機関室に出力を指示する装置。
そういやこれの正式な日本語名称を知らんな…。
英語だとEngine order telegraph なんですけど。



こんな感じに、お好きな機関出力のとこにレバーを合わすのですが、
飛行機のスロットルや車のアクセルのように機関部に直結してるわけではなく、
機関室にある指示器が同じ場所を指すだけのもの。
後はそれを見た現場の機関室の皆さんが操作してくれます。
大戦時のアメリカ海軍の標準の指示内容となっており、おそらく建造時のものだと思いますが、
例によって後から適当に持って来てしまった疑惑も無くも無く…。

ちなみに民間船に比べると、アメリカ海軍のこの装置の指示内容はちょっと変わっており、
向って左半分が機関の前進指示で、下からFLANK(死ぬ気で回せ)、FULL(全速前進)、
STANDは意味不明ですが、おそらくSTANDBY(運転待機)の事。
FLANKは機関の限界運転なので戦闘時くらいにしか使わないものです。
2/3、1/3は最高速と比較した速度の指示だとすると、2/3が原速、1/3あたりが半速ですかね。

一番上が停止、そこから右が後進指示で、後進は1/3、2/3、全速後進のみの指示となってます。
ちなみに大戦中のアメリカの軍艦はほぼ全てこの方式でした。

ついでに指示装置の下にBENDIX社の名前が見えてます。
いろんな軍用品を造ってたとは知ってましたが、こんなものまで造ってたのね…。
余談ですが以前、スミソニアン旅行記でちらっと触れたアメリカの長距離航空機レース、
ベンディックス杯は、この会社の創立者であるヴィンセント・ベンディックスが
スポンサーとなって始めたレースですな。



前から見るとこんな感じ。
左が先に見た機関部への指示器。その下の窓が三つある箱はEngine revolutions indicator、
すなわち機関部革命表示機、ではなくてエンジン回転計。
といっても下のハンドルで数字を変えるもので、どうもこれも機関室に同じ表示器があって、
ここで指示した数字の回転数を読み取ってでエンジンを回してたんじゃないかと思います。

その右にある赤いハンドルがある装置は詳細不明、
中央部の車輪みたいなのがアメリカ軍艦でおなじみのタイプの操舵輪。
操舵輪の奥にあるのが磁気コンパス、左にあるのが艦内の
ジャイロコンパスに繋がってるレピーター・コンパスで、当然、こっちの方が正確です。
右端はレーダースコープ。



操舵輪の右にあった謎の計器。
左右に分かれてるので、二軸のスクリューの出力計かなんかでしょうか。
ちなみにこれもベンディックス社製。



こちらはレーダー スコープ。
円周式のPPIスコープで、当然、航海用レーダーのモノだと思いますが詳細不明。
そもそもホントにここで使われてたのかも保障の限りではないですからね(笑)。


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