■そしてルールがわからない



こっちはなんだか棒切れもった子供が熱中してますが、何だろうと見てみると…



なんだかさっぱり判りません(笑)。
どうもあの棒を使って直接ボールを弾き飛ばす、
完全手動で遊ぶピンボールのようですが…
もうちょっと頑張って、バネくらい仕込めないもんでしょうか、という気がしなくもなく。



その横には謎のマージャン牌を使うゲームが。
人力上海か、と思うもこれもルールが良く判らず。

余談ですが、麻雀の存在を日本に最初に知らせたのは、
夏目漱石の満鉄旅行記、1909年(明治42年の)作品である
「満韓ところどころ」の第十九回、大連での記述だと思われます。
漱石における「それから」の次回連載作が実はこれで、珍しく小説ではなく旅行記の作品なのでした。
ただし、彼は麻雀を目撃したものの、ルールもゲームの名前も聞いてこなかったので、
宿屋で中国人がやってた賭博、とだけ説明して終わりです。
ついでにルールは全く判らんが、象牙と竹でできたキレイな札を使っていた、
あれを二、三枚もらって来たかったと書いてます。

このルールの判らん麻雀牌のゲームを現地で見た時、
真っ先に私の頭に浮かんだのがこの話でした。

ちなみに「満韓ところどころ」は「自転車日記」に次ぐ、漱石ギャグの集大成ですが、
どちらも全集でしか読めません。
岩波を始め、漱石をありがたがってる連中が、ホントに漱石を理解してるか、
と言われれば、私は鼻で笑わせていただきます。
21世紀の朝日新聞?ウヒャヒャヒャッヒャヒャ……



などと歩いてるうちに、市場の出口、とういうか入り口に。
ちなみにこちらは北口になります。
なんか建物の雰囲気がワシントンDCで見たイースタンマーケットに似てるな、と思う。



そこにあったいい味出してるお店の看板。
どう見ても豚なんですが、横の札には牛の字が。
なんで?と思って覗いたんですが、普通の麺類のお店のようで、
残念ながら詳細不明でございます。


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