■朝食は遠かった



面白そうな雑居ビルも、電気はついてるんですが、どこもシャッターは閉まったまま。
床に何か散らばってるのは、前日の台風の影響で吹き込んだ木の葉です。

ちなみに美容室の事を髪型設計と呼ぶようで、台北一の繁華街、
西門一帯はこの手の店で溢れてました。
余談ですが、中国語の首席は日本語と同じ第一位の、といった意味なんですが、
首席髪型設計って、一番上手、って意味なんでしょうかね…。
さらに学生の散髪は169圓、約560円となってますが、台湾の物価を考えても、
かなり安いんじゃないでしょうか、これ。

ついでに請上、という中国語は中華文化圏でよく見る言葉で、
〜階までお上がりください、の意味。
請上三楼なら、3階までお上がりください、という事です。

さらについでに勘のいい人は気づいたでしょうが、
請は英語のPlease とほぼ同じ意味で同じように文頭に置いて使います。
これを知ってるだけでも、中国語の説明が結構読めるようになりますぜ。



しばらく歩き回って、ようやく数件の屋台を見つける。
ええ、これだけ?マジで?何なの、この朝に弱い中華街(笑)。
まあ、文句を言っても無いものは無いのだ。ちょっとあれを覗いて見ますか。

ちなみに夕方からはこの一帯、
バンコク、香港並みにあちこちに屋台が出てる来てたので、
どうも台湾は完全夜型の中華街らしいです。
何でか知らんけど。



煎り餃子、なる看板が。
これ、たぶん焼き餃子の事でしょうね。
中国の餃子は、日本で言う水餃子が多く、焼いて食べるのはあまり見ません。
そもそもこれが主食であり、おかずでは無いですし。

なのでちょっと珍しいので買って食べてみましょうか、
ちなみに9個で35圓(約115円)だから、安いものです。
少なくとも観光地価格ではないでしょう。



こんな感じ。まんま日本の焼き餃子でした。
串で刺して食べろ、と言われました。

以前、上海のラーメン屋で、日本料理(笑)として出されてるのを見たことがありますが、
自分で中華圏の焼き餃子を食べるのは初めて。
まあ、とりあえず、ごく普通に日本の餃子でした(笑)。
味はよろしく、これなら店で食べる現地の食事も期待できそうだと思う。



前日の台風の爪痕という感じで、あちこちで看板が倒れてる。

ほとんどの店のシャッターが閉まってるという事もあって、殺伐とした風景が広がります。
なんだか寂しい一帯だなあ、台北、意外に大したことないかもな、
と思ってしまったんですが、わずか数時間後、アゴも外れんばかりに、
この地域の賑わいに驚愕する事になるのです(笑)。

そういや上野のアメ横も夜中にくると寂れたアーケード街にしか見えんけど、
昼間はスゴイことになってるものなあ。


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