■バンコク行きの列車



と言うわけで、コレがドンムアン空港駅からバンコクまでのキップ。

昔は料金が書かれた紙切れだけだったんですが、
今ではこんな現代的なものに。
しかし20バーツ(約70円)のキップにこんなことまでやって、
果たしてワリに会うのか、という気も。

参考までに一番上の左が乗車駅の表示でドンムアン、
右が目的地のバンコク(駅名がフアランポーンではないのに注目)の表示です。
二段目左端、76というのは列車番号で、欧米式のタイの鉄道は、
列車ごとにキップが発行されるため、このキップで他の列車には乗れません。

その右が今日の日付で、タイ暦で9月22日
(二つの文字がタイ語の9月、57がタイ暦2557年のこと)
その隣が出発時刻、さらに右が到着時刻。
これでみるとバンコクまで約50分かかる事に。
約20qの距離ですから、平均時速25q以下、という事になります(笑)。
左上にはEXPRESSの文字も見えてるのに…

まあ、これでもバスよりは圧倒的に速いんですけどね。
後でこの地域まで市中心部からバスで移動したのですが、
軽く2時間コースでした(涙)。

ちなみに、タイの鉄道には他に快速(RAPID)、
普通(ORDINARY)がありますが、
はっきり言ってどれも所要時刻は一緒です(笑)。
単に停車駅の違いみたいですが、どの列車になるかは
キップを買って初めてわかる、という感じで、
つまり運しだいとなります(笑)。

いずれにしろ、その料金差は5バーツ(約18円)だけなので、
まあ気にする事はないでしょう。
ドンムアン、アユタヤといった日本人が利用するような駅には
どの列車も停車しますしね。

さらに時刻の右の表示が座席の種類で、3が3等車、
一番安い座席で、クーラーも何もない座席となります。
その右の74という数字とタイ文字は意味不明。

とりあえず、列車が来たら、とにかく窓が開いてて、
ボロイのに乗っておけば間違いないです(笑)。

ちなみに何も言わないで切符を買うと、自動的に3等車になるようで、
クーラー付がいい、というなら2nd class 
というのを指定する必要があるようです。
もちろん、私は常に3等車利用でした(笑)。

これは逆言うと良心的で、外人と見ると
高いキップを売りつける、という国もありますからね。
(タイもムエタイなどの観戦に行くと外国人は一番高い
リングサイドのキップを強制的に買わされたが…。
ただし、今回は観にいってないので今はどうなったかわからず)

もっとも、クーラー付客車が連結されてない列車もあったので、
ここら辺りは窓口で要確認でしょう。
バンコク、ドンムアン、アユタヤあたりの駅員さんは
簡単な英語が通じますから、
この点、中国などよりははるかにマシ、という感じです。
まあ、タイの場合観光が一大産業という部分があるんでしょうが。



で、列車までに25分ほどあるので、駅の横にあった屋台を覗きに。
軽く腹ごしらえ、と思ったからですが、バンコクの屋台は久しぶりで、
値段表示がない店はちょっと避けたいところ。

で、奥のタイ式麺の店は値段のシステムがわからず、見送り。
ただし、十分実戦なれした最終日、ここでお世話になる事になります。

対して手前の店は串が1本どれも10バーツ(約35円)の表示があり。
おお、これだこれ、10バーツ&20バーツ系の屋台料理ですね。
言うまでも無く、衛生状態は最低限以下のもので、
そういったのが気になる人には向きませんが、
食事で腹を壊した事がここ20年近くほとんどない私は全く気になりませぬ。
香港やマカオではもはや激減しつつあるこういった屋台文化、
バンコクにがんばってもらわないとです。

ちなみに屋台の下に車輪が見えてますが、その秘密はまたいずれ。



でとりあえず2本購入。
ソーセージと魚肉の揚げダンゴ。
ちなみに魚肉ソーセージの店もあったりするんですが、
ここは良心的(?)で普通のソーセージでした。
両者とも美味しかったですが、下においてある袋に入ったタレ、
これが強烈に辛くて、ああ、バンコクだと思ったり。

ちなみに、このタレ、小さなビニール袋を輪ゴムで縛っただけなんですが、
全くこぼれない、という見事なもので、
以後、多くの屋台でこれを見かける事に。
その代わり、開けるのも一苦労なんですが…



そこからバンコク方面を見る。
何か高架線工事のようなものが見えてますが、
高速道路でもつくってるのか、この鉄道を高架にしちゃう気なのか、詳細は不明。

ちなみにタイのレール幅(軌道)は1mちょうど、というかなり狭いものだそうで、
なるほど、スピードでないわけだと後々、納得する事に(笑)。



駅には巨大な屋根があるんですが、壁はなし。
骨組み以外は木製でしょうかね。

で、ここで私と同じくらいに駅に来た欧米系のお姉ちゃん二人が、
駅に遊びに来てた4歳か5歳くらいの男の子と遊んでるのが見える。
改札も何もないので、誰でも入ってこれますし、
なぜか用もないのに皆駅に来て話をしたり遊んでたりするんですよ。
これ、中国でも見た光景で、なんで駅に人が集まるの?と思っちゃうんですが、
未だによくわかりませぬ。
一種の社交場になってるんでしょうかね。

で、その子がこっちにやって来るのが見えたので、
どれ、オッちゃんも遊んであげよう、と待ち構えていたら、
スッと人の前を避けて駅の外に出て行ってしまいました…

…おお、坊や、何が不満だというのかね!
お姉ちゃんたちとは普通に遊んでたのに!
あれか、私がオッちゃんだからだからかね。
しかし、私だって好き好んで
オッちゃんに生まれて来たんじゃないのだよ、坊や(涙)!

…でもってこの後約2日間、犬猫子供に避けられまくり、
精神的に大ダメージを負うのですが(涙)、
それはアユタヤへの旅の逆転ホームランによって
一蹴されるまで続きます。
トホホ…


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