■タイの歴史と学生さんの見学



ここで先ほど見た学生達と再会。
奥の人は軍人さんなんですが、この施設の解説係の人みたい。
なかなか話上手なのか、ところどころで大きな笑いが起こってました。

が、良く見るとその背後の絵は
アユタヤがビルマ軍によって焼きはらわれた時のものでは…。
いいのか、そこで笑いとって…



壁画はなかなか見事なもので、
タイの歴史をざっと知るにはちょうどいいかも知れません。
英語の解説もありますし。
ただし、どの国でもそうですが、
タイにとって都合の悪い部分は出てきませんけどね(笑)。

この絵は16世紀中盤、1562年ごろから1592年あたりまで続いた
アユタヤ王朝とビルマとの抗争の絵のようです。
ここで描かれてる戦闘は1592年にアユタヤ王朝が
ビルマ側の王子を戦死させた戦いだそうな。
もっとも、ここら辺りがアユタヤ王朝のピークで、
最終的にビルマによって滅ぼされる事になるのは
既に書いたとおりですが。

この時代、日本だとちょうど戦国時代で、
鉄砲が大量投入され始めた時期ですが、
このタイとビルマの戦闘にそういったものは描かれてません。

象による戦争、というとハンニバルによるローマ侵略と、
ローマのスキピオが最後にハンニバルに挑んだ決戦、
というのが個人的には最初に思い出されますが、
この時代の東アジアでも象を戦争に投入してたんですね。

…が、この絵の最大の注目ポイントは
その象による大決戦ではなく、右上の池です(笑)。
象による大乱闘なんかそっちのけで、
池の中でオッサンが刀を手に一人でワニと戦っております…。

なんだこれ(笑)。
この人物が誰で、なんで池で一人でワニと戦ってるのか、
凄く気になるんですが、残念ながら解説には一切説明が無し。
タイの人にとっては、これはアレね、と一発で判るのかもしれませんが、
外国人にとっては、何がなんだかさっぱりわかりません。
なにか一言、解説が欲しかったなあ…。



こちらは20世紀になってからのタイを描いたもの。
どうも日本と一緒に枢軸国側に立って連合軍と戦った、
という辺りは微妙にボカされてしまってます(笑)。

まあ、気持ちはわかりますけどね…。



さて、そこから地上に戻って、例の博物館棟に戻りましょう。



途中で見かけた、これも王様の彫像らしいもの。
軍の皆さん、王様をいいように利用してらっしゃるなあ、
というのが微妙に感じられにけり。

自らを祭り上げて暴走する軍との関係に
常に悩んでいたのが日本の昭和天皇なのですが、
タイの場合、ここら辺りはどんなものなんでしょうね。


NEXT