■要塞からの離脱



で、その先の東屋の床も壊れてました…。
これはさすがに補修しないと危険じゃないかなあ。
というか、これは単純な破損ではなく恐らく誰かが板を強引に引っ剥がしてるぞ。




その先にも水辺に降りれるスロープがあったんですが、
さすがに怖いのでそれ以上は進まず撤退とします。

ちなみにご覧のように森は満潮によって完全に水没しつつあり、
あのサルたちが要塞跡に現れたのは、
この水を避けるためかな、と思ったり。



ここも数百メートルほどで行き止まりとなって、
同じ道を引き返すタイプの遊歩道なので
(先に書いた閉鎖中の展示施設が開いてれば少し別の場所に出れるが)
とりあえず、引きかえしますか。




さて、砲台とHTMSメークロンがある
展示エリアの入口に戻って来ました。
ここから先は入口の門を出るまで普通に海軍の施設が並んでます。

でもってちょうど、別の人が乗ってきたタクシーが見えたので、
こりゃいいや、とタクシーを停めて運転手さんに、
チャオプラヤー フェリーピア、トゥー パクナム、と聞いて見ると、
日本人か?と日本語で返って来る。

そうです、と答えてから、あ、しまったと思う(笑)。
日本人と一発で見破られたのは久しぶりだったのでつい反応してしまった。
まあ、これだけ怪しい英語を話せばそりゃ気づくか。
私の経験上、バンコク周辺で日本語で話しかけてくる連中は
ロクなのがいないのですよ。
というか、世界中で日本語が学習される理由のナンバー1は
間違いなく日本人からボッタくるためでしょう(笑)。

私が海外で日本語で話しかけられた何十回もの経験の内、
ボッタクリ目的でなかったのはたったの1回だけ、
グランドキャにオンで日本語を習ってるので練習させてくれ、
と話しかけてきた中国系アメリカ人のみでした。

案の定、この運転手さんバンコクまで1000バーツ(約3500円)、
と言うばかりで、一切、交渉が通じない。
アホかいな、ここからバンコクまでタクシーで行っても
500バーツ、どんなにかかっても700バーツぐらいなものだろう。
いきなり典型的なボッタクリタクシーを引っ掛けてしまい、
ご丁寧に自分から日本人だと名乗ってしまたわけだ。
つーか、まだこんなタチの悪いタクシー残ってたんだなあ…。

まあ、これは交渉するだけ無駄、とわかったので、
じゃあいいです、と日本語で断ってしまう。
が、さて、どうするか。

次に誰かがタクシーに乗ってくるのを待つのもいいが、
ここにはもはや見るべきものもないと思われます。
…だったら歩いて少しでもフェリー乗り場に近づくか、と考えてしまう。
30度を超える炎天下なのに(笑)。

まあ、渡し舟乗り場までは約10q、歩くと2時間半コースですから、
さすがに全部を徒歩移動で
突破しようとは思ってなかったのですが、
それでもこの決断が、今回の旅行最大の修行の旅路への
入口となったのでした(涙)。

という感じで、今回の本編はここまで。


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