■とにかく展示してしまえ



これは爆撃機のターレット(銃座)に関する解説板だったんですが、注目は左側のイラスト。

これ、戦時中に工場労働に動員された女性に配られた冊子らしいんですが、
ご覧のようにオシャレ全開。
戦争中で、女性まで工場労働に動員されてる、という事実関係に対する
湿っぽさは全く感じられません。イギリス人、強いなあ、と思ったり。

ちなみにその右上のページのイラスト、良く見ると自宅に爆撃機が突っ込んでるのか、これ。
あるいは自宅で趣味の日曜爆撃機でも造ってるんでしょうか。



前回来たときはホントに残骸でしかなかったハリファクス爆撃機が、
ある程度、爆撃機かもしれない、という形になってました。

この機体は1942年4月にノルウェーのトロンハイムに居た
ドイツの戦艦ティルピッツを爆撃に行って撃ち落されたものだとか。

1973年に引き上げられ、現在レストア中です。
イギリスにはいくつかの4発爆撃機があったんですが、
ランカスター以外の現存機を見たことがないですね、そういえば。



これは何かと言うと、その対空砲が直撃した主翼の部分を、
わざわざ見えるように展示してあったもの。

レストアのため一旦切断してあるらしいのですが、
配線類とかが黒焦げになっており、なるほど、直撃食らうとたまったもんじゃないな、
と思わせるものがあります。

こんなとこまで展示してるのは、この博物館のフトコロの深さなんでしょうね。



こちらは機体の運搬トレーラー。
戦闘により不時着した機体の回収などに使われてたようです。

上に乗ってるのはアヴロ アンソン。
練習機らしいですが、これもよく知らない機体です。
ただし練習機と言っても、パイロットのではなく、搭乗員のためのものらしいです。


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