■ソ連兵器の意外なる充実



まず一番手前はソ連の120mm迫撃砲。
型番不明の上、詳しいことは知りませんが、
直径12cmの榴弾ってのはスゴイですね。



これもソ連の14.5mm 4連装対空機関砲。
形式説明がなかったのですが、14.5mmで4連装ならZPU-4でしょうか。

朝鮮戦争でデビューしたソ連の重対空機関砲で14.5mmという
ちょっと変わった口径のKPV-14.5重機関銃を採用したもの。

世の中に出回ってるデータが本当なら、水平方向で3000mの有効射程ですから、
西側の12.7mm、M-2の1800mよりはるかに強力です。
とはいえ、上空に向けて撃った場合は、せいぜい高度1500mがいいとこでしょうから、
基本的には低空進入してくる機体対策でしょう。



照準回り。
正直、なにがなんだかよくわからない、ってな位に
いろいろ付いてるんですが、レーダー誘導に連動しそうな
装置は見えなかったので、基本はあくまで見た目で撃て、なんでしょうね。



これまた世界中の博物館でおなじみ、ノースアメリカンT-6テキサン。
Texanはテキサスの人、の意味で、アメリカの練習機はこの手の地方の人の呼称、
という変な名前をつける傾向がありますね。
T-28はトロジャンで勇敢なトロイア人の意味でしたし。

もの凄く反りが強くて分厚い主翼にも注目。
これなら相当強力に揚力を生みますから、練習生でも
そう簡単には失速に陥る事はないでしょう。
その分、誘導抵抗を含む空気抵抗は豪快なレベルになっていたと思われますが。

韓国では朝鮮戦争勃発の直前、1950年5月に中古の機体を
カナダから10機ほど買い付けてるんですが、
これが例の開戦時の数少ない韓国空軍機となるわけです。

初期のアメリカ空軍&海軍がT-6テキサンをCAS(近接支援航空攻撃)の
指示管制機に使ってるんですが、
もしかするとこの韓国軍の機体を没収して使用したのかも。

ちなみに、このT-6は座席後部の透明部分をわざわざ埋めて
視界をなくしてしまってます。
私はこういった機体を他で見た記憶がないので、なんでしょうね、これ。



これまた形式不明のソ連製1000ccサイドカー。
朝鮮戦争中、北朝鮮の司令部が連絡用に使っていたものだそうな。

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