■てつはう発見



さて、ここでの注目は、その展示の隅っこにあったこれ。

手前に並んだ黒い物体、全部同じ壷に見えますが、実は左の2個だけちょっと別物です。
透明プラスチックの支えで固定され、よく見ると導火線が出ているのがわかるでしょう。

これは例の元寇の時に使われ、日本側を驚かした“てつはう”の一種ですね。
李氏朝鮮時代のものなので、元寇時のタイプとは異なるようですが、
だいたいこんなもの、という印象を掴むには十分でしょう。



その解説。
飛撃震天雷とはまたスゴイ名ですね。

この名前の兵器を発明したのが李氏朝鮮時代の“gunsmith”だと解説にありますが
その原型は既に高麗時代に元軍が持ち込んでいた兵器ですから、
発明した、は明らかに言いすぎでございましょうや。

対人殺傷兵器なので、中にマキビシのようなものを入れてること、
手で投げるほか、例の臼砲で撃ち出したとされてる事に注目。



ここら辺りは戦闘中に場を盛り上げるための銅鑼やらラッパやら。
銅鑼は中国軍の特徴だと思ってたんですが、朝鮮半島でも使ってましたか。

戦闘に音楽を使う、というのは古今東西行われているんですが、
なぜか日本はこの文化が根付きませんでしたね。
戦国期の浄土宗の軍勢は鐘や太鼓を鳴らしながら戦ったと
何かで読んだ記憶がありますが、
これが音楽と言えば音楽でしょうか。



当然、太鼓も使います。
つーか、これを戦場に運ぶ労力を別のことに使っては…
というのはロマンがない現代人の発想でしょうかね。



これはソウルタワーの横にあった例の国内ノロシ台ネットワークの模型。

五個あるノロシ台のどれに煙を立てるかでいろんなメッセージが伝えられたようですが、
この手のは典型的な伝言ゲームになりがちで、
野球がしたい、が伝言に伝言を重ねた結果、柳生の死体になったりしますから、
可能な限り、シンプルにした方がいいと思いますけども…。


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