■トラから始まる博物館



そのメインホールにあった巨大なトラ模様の太鼓。
なんでも韓国軍設立60周年を記念して造ったそうなんですが、
例によって韓国式解説で(笑)、一体全体、何年につくったのか、
そもそも、韓国軍の正式な発足は何年なのか、といった説明は一切無し…。

でもって、この太鼓の解説文が結構凄くて、日本語の解説では
“先進強軍に未来を、そして世界への出征を願う国民の志がこめられている”
と、他国への侵略意思を全面肯定してました(笑)。
21世紀の国家軍で、明確に侵略意思を前面に押し出してる軍隊は、
世界的にも貴重な感じがします…。

ちなみに中国語だと(原文は簡体字)
“向未来、向世界出征的深刻意思”
となっており、こちらも“征”の字を使ってますから、かなり強い意味になってます。
ええんかいな、これ(笑)。

ただし、英語だと
Korean people's hope the advanced, elite and strong force
would contribute to the world in the future. 

となっており、ざっと訳すなら
最先端で優秀でチョー強い軍が、未来の世界に貢献できるよう韓国人民は願ってる、
と自画自賛部分を除くと、大分おだやかな表現になっています。

なんだか、対中国、対日本のみ、ヤケに強気なのが
この博物館の解説の特徴なんでしょうかね…



なんだこりゃ、と思ったら別館でやってた有料展示らしいです。
今回確認した範囲では、どうもソウルには国立博物館と、
この戦争記念館以外、規模の大きな博物館施設が無いようで、
こういった企画展示も戦争記念館で行われるみたいです。



さて、では床の矢印で示された、順路の通りに進んで見ましょうか。



なんだか思わせぶりな廊下。
どうやら戦没者慰霊関係の施設らしいです。

でも、皆ピースしながら記念撮影してたので、違うかもしれません…。



その奥にあった部屋。

薄暗い丸い空間に、池があり、その中に黒い石が置いてある、
という感じで現代芸術?と思ってしまったのですが、
手前の石に護国追慕室と書いてあったので、
やはり戦没者の慰霊施設のようです。


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