■メイドではない。女中である



次は玄関右手の台所に入ってみましょうか。



先に書いたような理由で天井が高くなっていて、釜などのある部分は土間になっています。
見えにくいですが、左側に瓶が置いてあるのは、猫が最後に溺れて死ぬ瓶を意識したんでしょうね。
「猫」はこの台所で最大の敵、家政婦のおさんにツマミ出されては舞い戻り、
を繰り返してるとこに苦沙弥先生が現れ「家に入れてやれ」と
助けられるわけですが、なるほど台所と書斎が隣なら、ちょっとドタバタすれば、
先生、直ぐに気が付いて出てくるでしょう。



台所から家の奥を見る。広いでしょ。
一番奥の突き当たりが子ども部屋で、この家の時代は3人姉妹だったはず。
朝、あそこから台所まで進出、上の姉妹二人で「猫」の作品中に出て来る、
「砂糖壺からどれだけチョロまかせるか大会」を開いてたわけです。
あれも多分、実際にそういう事を子ども達がやってたんでしょうね。
手前の行燈(?)があるのが客間で、ここに行くのに短い中廊下があります。
その右手、台所から直接入れるのが女中部屋で、3畳程度の広さ。
基本的にはやはり中の上クラスの家ではないでしょうか。



最後に縁側を。当時の日本家屋には当たり前にあったのですが、
冷暖房完備の家には意味もないからでしょう、見なくなりましたね、この構造。
好きなんですけどね、縁側。21世紀には復活しないかなあ。
ちなみに突き当りが玄関で、右にあるのが書斎。
でもって、ここはトイレの前だったりします。

とりあえず漱石邸はここまで。
「猫」の作品中にでてくる主な部分は全部写真撮ってきたんですが、
さすがにそれをやると終わらなくなる(笑)。
そちらは、いずれ機会があれば。


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