▼齧歯目 脱走後



結局、この日も飼い主現れず。
当家に二泊目が決定。
さすがにバケツにキッチンペーパーで二日目の夜は可哀そうだ、という事で
ティッシュペーパーを敷き詰めてやろうと準備してたら、ちょっと目を離したすきに箱の中に突入、
大喜びでティシュの中で泳ぎ始める。
以後、この方がどれだけティッシュペーパーが好きか、という事を知ることになる、これが第一歩でした。

ちなみにバケツでは可哀そうだ、という事で段ボールの衝立を部屋の片隅に造って、そこに放り込んで居たのですが、
ここしかない、というわずかな弱点部分を重点的に齧りまくって脱走してしまい、
仕事から帰って来た筆者を呆れさせてしまった結果、再びバケツ生活になったのでした。
無駄な賢さを持つ生物、それがジャンガリアンハムスター。
自業自得。カゴは明日にならないと来ないしね。

ついでに脱走後、どこに行ったか全く見当がつかず、一通り部屋を探しても見つからず。
仕方ないので部屋の真ん中にキャベツを置いておくと、
帰宅から三時間後、腹をすかして出て来てこれに噛り付いたので、強制連行。
実は7年以上この部屋に住んでる私も知らなかった隙間が冷蔵庫置き場の奥にあり、
そこに潜り込んでいたのでした。
こりゃ危なくて、うかつに部屋で放し飼いはできないな、と思う。



引き続き、ティッシュの箱の中で大暴れ中。
少しピンクかかってるのが保護時にあったハゲの部分ですが、10日もすると消えてしまいました。
が、まだ半分以上残ってるティッシュを丸ごと進呈する気は無いので引っ張り出し、
数枚のティッシュを与えて置く。



するといきなりティッシュを食べ始めたので驚くが、同時に頬袋が膨らんで行くので、
どうやら貯めこんでるだけらしい、と気が付く。とはいえ、ここしか君の居場所は無いので、
頬袋にティッシュ積めてどこに行くのかね、と思う。
ちなみに水溶性のトイレットペーパーなどだと、頬袋に貼りついて取れなくなる事があるらしいので、
非水溶性のティッシュペーパーを与えてます。
吐き出してるのを確認しましたが、湿ってなかったので頬袋に唾液は入らない構造なんでしょうかね、この連中。

ついでに右の紙茶碗は展望台兼遊び道具です。
今でもこれに乗り込んで、ガタンガタンと動かすのは、この方の好きな遊びの一つです。



どんどん頬袋にティッシュを詰め込んだ結果、キングコブラかツチノコのようになってしまう。
この時、初めてジャンガリアンハムスターの頬袋はほっぺたではなく、胴体横にあるのだ、
F-16のコンフォーマルタンクみたいなモノだと知る。
なのでこれ、相当な容量があります。



「ここまでやってもティッシュの箱、よこさん気なの?」


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