そんなグウ母ちゃん一家の常識派にして冷静な子、シロの様子が少しおかしくなったのが生後2年1か月を過ぎた2020年2月あたりからでした。



グウ母ちゃんとブチはいつも通り、オヤツ、オヤツ、と飼い主に圧を掛けて来るのですが、シロはこれに参加しません。
まあ、シロの場合、どこか冷めてるところがあり、じっと後ろで見てることが多かったのですが、それにしても消極的だな、と気になり出す。



他の子がオヤツをもらってる間もあまり受け取りに来ず、皆が立ち去った後にもらうんですが、明らかに食べる速度が遅い。
これだと、もらえるオヤツは全てもらう、もらえない分は他の連中のを奪うという生き様を見せるグウ母ちゃんとブチ相手では、まともにオヤツが食べれません。

今年に入ってからはたまにクシャミみたいなことをしており、どうも前歯がおかしい可能性あり、と注意はしていましたが(上の前歯の生え際は鼻のすぐ下の骨の中だから、ここに異常があると呼吸に影響が出る)、やはり何か変です。



対策として、他の子が食べ終わった後に外に出して、個別に与える事にする。見ているとヒマ種の殻を割るのに手間取っており、それが原因であまり食べれないらしいと判明。カラ剥きの必要が無い大豆とかピーナッツとかは普通に食べれるのですが、それでも食べる速度は確実に遅くなっている。

この段階で、一生歯が伸び続けるげっ歯目にとって最も恐ろしい不正咬合(ふせいこうごう)か、と疑念がわく。
伸び続ける歯の長さを調整するには歯ぎしりしたり、板や鉄柵を齧ったり、ペレットのような固いものを齧ったりして摩耗させる必要があります。が、上下の歯が上手くかみ合わなくなると、摩耗が出来ないまま歯だけが伸びてしまって全く嚙み合わなくなってしまうのです。が、この段階で見る限り前歯に異常は見られない。デグーの場合、奥歯は外から見えないので判断ができないのですが、とりあえずしばらく様子を見る事に。



食べる速度は遅いものの、それはあくまで歯の問題なので本人は食欲も十分で、オヤツをあげればもっと、もっととねだって来る。これなら大丈夫だろうと、しばらくは他の二匹とは別にオヤツを与える事で対策としました。


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