以下に本特捜課捜査員を紹介する。


 
 デグー特捜課第一号捜査員。2016年5月生まれ。1歳3カ月まで千葉市の一般家庭で過ごしていたが、アナーキャに請われて2017年8月に夕撃旅団に参加する。やや小柄ながらおそらく部内一番の美人だろう。その一方で肉体トレーニング狂でもありヒマさえあれば回し車を全力でぶん回す肉弾派。全身筋肉質のその体には力がみなぎり、本気で回し車を回すと、カゴ全体の共振とあわせ、凄まじい騒音をたたき出す恐るべきデグー。加えて知能も高く、ドアを引いて開ける(押して開けるのは全員が可能)、フタを開けて中のエサを取る、などは全捜査員中、彼女のみが可能な技だ。

当初はデグーと極めて適当な名前が付けられたが、すぐにそれが短くなってデイと呼ばれるようになった。ちなみに自分の名前を聞き分ける能力もデイが一番高い。ただしプライドも高いお嬢様気質で、呼ばれても気が向かいないと絶対に来ないし、飼い主に怒られても無視することが多い。さらに人間に体を触られるのは大嫌いである。一方、飼い主の体に登って来る、脚の上で寝る、などこれまた彼女しかしない行動も多く、この辺りのアメとムチの使い分けで飼い主を巧みにコントロールする。
ついでにもっともフレンドリーなデグーであり、グーとチームを解消、その家族とは別居となった今も自分からケンカを売ったことは一度も無い。


 
 デグー特捜課第二号捜査員。2017年2月生まれ。先住がデイなら次はグーだと安直な命名をされたが、出産後はお母さんと呼ばれている。生後10カ月まで茨城県つくば市で過ごした後、2017年12月に夕撃旅団へと送り込まれた。前の飼い主さん宅で生まれた子で、兄弟姉妹の中で最もビビリで人に懐かないオス、という触れ込みでやって来た。ただし人には懐いたし、そもそもメスで妊娠してたのが後で判明するが、ビビリなのだけは事実だった。これは夕撃旅団加入後5カ月がたった今も治ってない。警戒心も強く、初めての食べ物はなかなか食べようとしないし、飼い主が部屋に入って来ても必ず巣箱に隠れて様子を見る(部屋に入って来るのは通常飼い主しかいないので先住のデイは一カ月もしないで慣れた)。

お腹以外の上面が全身灰色なのは先住のデイと同じだが、額に白い線が入ってる事、体の一部に白毛のブチがあること、尻尾の先が白い事、体が一回り大きい事などでその識別は容易である。ついでに美人とは言い難い顔つきで、さらに妙に胴体が長く遠目にはドブネズミにしか見えない、という悲しい特徴も持つ。出産後に君はオバチャンパーマのお母ちゃん顔だから子育ては大丈夫だろう、と飼い主に言われたことを未だに根に持ってるフシがある。
ちなみにオスと聞いていたのだが、夕撃旅団加入後2週間後ごろから加速度的に体重が増加、生後10カ月でもデグーって成長するんだなあ、とノンキに構えてる飼い主に対し巣作りを開始してメスである事を宣言、同時に下半身だけが異常に大きくなって来たので妊娠が判明し、飼い主を驚愕させた。それまで1カ月近く、先住のデイと仲良く同居していたのだが、妊娠後期になるとカゴの中は自分の縄張りと主張し始めケンカしてしまったため、以後は別居、子供ができると家族単位で群れを成してしまったため、その後も両者の別居は続いている。
ビビリなためケンカっぱやく(怖いからすぐ手を出す)、別居後はデイが自分のカゴに近付くと警戒音を出して威嚇するようなった。これは出産後も全く治らず。デイはそんなの気にしない性格なので、完全に無視している。ちなみに暗くて視界が効かない状態だと飼い主に対しても警戒音を出して鳴くことが多い。

デイほどではないが撫でられるのはキライ。ただし手を出しても逃げないので多少は可能である。抱っこは大キライでこれはデイ同様に不可能。呼ばれれば来るが、ビビリモードに入ってしまうと、声を聞いて逆に逃げ出す事がある。


 
 デイ母ちゃんの娘、その1。2018年1月27日生まれ。顔以外の前身がほぼ白いので“しろ”と高貴な中にも親しみを感じる命名をされる。やや小柄だだが、4匹姉妹の中でもっとも常識派だったのでそのまま特捜部に残留となる。特にビビリでは無いし、飼い主を警戒もしない。他の連中にケンカを売る事も無い。ただし強烈な偏食で、生まれて2カ月までの間に食べたもの以外、一切口にしない。現状、彼女が食べるのはデグー用ペレット、ハムスター用ペレット、ヒマワリの種、牧草(ティモシー)だけで、ごくまれにピーナッツを食べるくらい。他の連中が熱狂的に食べるクルミも嫌いで、その争奪戦には一切参加しないし、キャベツ、ニンジンといった生野菜も一切食べない。そのくせ食欲は旺盛で、エサ箱に新しい牧草が入ると真っ先に駆け付け、最後まで食べてるのもこの子である。また、一番気がやさしく、外で迷子になってパニックになって帰宅した母ちゃん(飼い主がとっ捕まえて強制送還したもの)が落ち着くまでずっと毛づくろいをしてたりする。

撫でられるのは好きでは無いが赤ちゃんの頃から馴らしたため、ある程度は可能。抱っこも嫌いながら、これも一応は可能で、デイや母ちゃんのように暴れたり、飼い主の手を全力で齧ったりはしない。


 
 デイ母ちゃんの娘その2。当然この子も2018年1月27日生まれとなる。顔以外の毛並は白地に灰色のブチが入った状態なので“ぶち”と高貴な中にも親しみを感じる命名をされる。あらゆる面で母ちゃんに似ており、大柄で、かつビビリである。夜中に寝言で警戒音を叫ぶことがあり、飼い主にとっても他のデグーにとっても迷惑なので早く強い精神を身につけてほしいところ。そしてビビリである以上、これも喧嘩っ早く、四姉妹全員勢ぞろい時代に姉妹ケンカが起きる場合、8割はコイツが原因だった。さらに飼い主に対する警戒心も強く、椅子から立ち上がるのが見えただけで巣箱に逃げ込むことがある。ちなみに四姉妹の中で最初に飼い主に噛みついたのもこの子だ。あまりのビビリにウチ以外で生きていくのは困難であろう、と特捜部残留となる。
ただし好奇心も強く、カゴの外に出るのが一番好きな子でもある。また新しいエサにも積極的に挑戦するため、デイと並んで何でも食べる子でもある。ただしキャベツだけはあまり好きではないらしい。

撫でる、抱っこについては、ほぼしろと同じ状態である。


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