■そもそもメスだと知らなんだ

2017年12月に新たに家族として迎えたデグー、
その名もグーですが、飼育後一カ月経ってどうもおかしいと感じ始める。

来た時の体重が207g。その後1週間で220gまで上昇、しばらく安定。
これは先住のデイも同じような動きを見せたので、おそらく前の飼い主さんが
エサの適量を見誤っていたのだろう、と考えておりました。
(デグーはやたらエサの牧草を残すので満腹と思いがちだがそうではなく好き嫌いが激しいのだ)

ところがその後、引き取りから約2週間たった12月16日に体重が230gを突破、
あれ、ちょっと太ったかな、と思ったら、そのまま上昇が止まらず、
その1週間後の23日には250gを突破してくる。
少しエサを減らすか、と思うも先住のデイと同居中なので、この子だけエサを減らすのは難しく、
このためオヤツとして手渡しで上げてるヒマワリの種とハムスターフードを少し減らす。

が、体重の上昇は緩やかながらも続き、その約1週間後の29日には270gに。
これは来た時の体重、207gに比べると約30%の増量だから、凄まじい体重増加と考えざるを得ない。
ここで単頭飼育だったらデータがなくて悩むところですが、幸い、先住のデイがいるので、
そちらの体重を見ると、本人のベスト体重195gから常にプラスマイナス3g前後を維持してる。
つまりオヤツなどがむしろ少ない新入りのグーだけが体重が増えてるのだ。



写真は来訪1月後、2018年正月に撮影した両者の写真。
左の先住デグー、デイはやや小柄なデグーなんですが、それでも右のグー、デカすぎる。
ただのデブかとも思うものの、それほどのエサは与えて無いのだ。



さらに体重を計ると300gを超えている。
野生のデグーでは絶対あり得ない数字だし、ペットでもほぼ考えにくいレベル。
となると、ここで考えられる可能性は二つだけ。

■実はアンドロメダ星雲から来た宇宙デグーであり生後10カ月ではまだまだ成長期だった。
■オスだけど妊娠してる。しかも急激な体重増加からして妊娠末期、出産は近い。


どちらも理論的に破たんしており、ありえないな、と思ったんですが、ここでハタと気が付いた。
この子がオスって、前の飼い主さんに聞いただけで、よく確認して無かったじゃん。

抱っこは無理、お腹も見せたがらない、がデグーの基本性能なので、
引き取った時に撮影した“雌雄判別可能な場所”の写真を、
同じくこれも最初の時に撮影した先住のデイと比べてみると、確かにちょっと形状が違うのですが、
それでもオスのモノとも違う気がして来る。
さらに本人は写真のように明らかに下半身デブの洋ナシ型の体系。
…ひょっとして、そもそもこの子はメスで、妊娠した状態でウチに来たのでは?
えええええ、そうなの?



そういった視点で見ると、妊婦さん体形に見えて来る。
あれれれれ…



この子が好きな外側から手で回し車を回す、という妙な行動中、
お腹が見えるのですが、これ、膨らんでるように見えるなあ…
この段階で、妊娠説に大幅に舵を切り、それまで制限していたオヤツを従来の量に戻す。
というか、さらにペレット類などは増量する。



うーん、どう見ても洋ナシ型、こりゃやはり妊婦さんだな、と思う。


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