■デグー赤ちゃん軍団



さて生後三日たちました。

初日、二日目はなるべく刺激しないように、巣箱に籠って出て来ない親子をそっとして置いたのですが、
そろそろ飼い主の赤ちゃんが見たい欲求が限界なので、カメラを巣箱に向けてみる。
親子で仲良く固まってました。おのれ、不埒なまでにラブリーなヤツらめ。

真冬ですが、ウチの集合住宅は微妙な館内暖房があり、一日を通して12度以下にはなりませぬ。
ただしそれでも毛の無い赤ちゃんは寒いはず。
が、床に近い位置に置かれた巣箱の中にまで届く暖房装置は温風機だけ。
これはウルサイ上に風をデグーたちにぶつける事になります。

それを使うかどうか、ずっと迷ってたのですが、グー母ちゃんが見事に作り上げた
この凹型の巣箱は保温性が素晴らしく、親子5匹でいるところに手を入れると、
おそらく30度近い温度が維持されてました。
よってこれなら十分だろうと、基本的に暖房は使うのをやめることに。



「ちょっと何撮ってるのよ」
母ちゃんがカメラに気づいて子供を後ろに隠してしまう。
飼い主との信頼関係が十分とは言い難い疑心暗鬼デグーのグー母ちゃんですからね。

ただし警告音(相手を威嚇する。クケケケケ、という感じに口の中で小さく泣き続けるか、グゲッと短く強く鳴く)も
警戒音(仲間に警戒を呼び掛ける。キィーと甲高い声で短く鳴く。この声を聞くと群れ全体が警戒に入る)も
出してないので、まあ敵とは認識されてないようですが、それでも飼い主、愛されてないのは間違いないです、はい。

とりあずこの距離でしばらく両者ニラミあい。



ちょっと警察呼ぶわよ、という感じで母ちゃんが出て来たので、ここは一度撤退。
思った以上にガード固いなあ。



が、その直後に母ちゃんが食事に出ると、子供たちが二匹だけ巣の外に出て来る。
今まで自分から出て来たのは一度だけなので、このチャンスを逃がす手は無い。
速攻ですくい上げて撮影へ。

まずはこの子。
母ちゃんや先住デイに近い灰色の子です。
三日目だと完全に目が開いてる感じで、それなりに視力もあるようでした。
毛も随分と生えそろっており、わずか三日でなあ、とちょっと驚く。

しかもこの段階でこの可愛さ。
「フフフ、私たちはまだ無限に近いラブリー変身を残してるでしゅよ。その意味が判りまちゅね?」
これは恐ろしい事になったと思うぜ、ハニー。



もう一匹は誕生初日に表に出て来た例の白っぽい子。
初日はワニに敗れた直後の因幡の白ウサギみたいだったのが、
すっかり毛が生えそろい、宇宙戦闘も可能なレベルのラブリーさを保持しています。

…これは、私の人生最大のラブリーピンチかもしれぬ。
並大抵のラブリーでこの私を倒せると思うなよ、
とか上から目線で考えていた飼い主、少々焦り始める。


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