■授乳は愛だ



授乳は全員が揃った状態で、一日数回行う、というのがグー母ちゃんの子育て方針で、
さらに安全な巣箱の中で、というのが原則でした。

このため、巣箱の外で、すなわち飼い主が観察できる形で授乳したのは1か月半近い授乳期間中、
わずかに2回確認できただけでした。
まあ、飼い主が見て無い所でやってた可能性は否定できませんが、それでもめったにやらないのは確かです。

写真はその貴重な巣の外での授乳。
まずは子供たちがキュルキュルと甘えるように鳴いて母ちゃんの下に潜りこみ始めます。
仰向けになるのが基本らしく、写真でもひっくり返った状態の下半身が見えてます。



すると母ちゃんは毛を逆立て体を丸くして、子供たちに覆いかぶさります。
まだ12日目で小さいとはいえ、4匹が外からほとんど見えない状態になりますので、
意識的に体で子供たちを抱え込んでるのだと思います。
この状態になると、子供たちは鳴き止んでオッパイ飲むに夢中になるようです。



授乳中は極めて静かで、母ちゃんはじっとして動きません。
あの落ち着きないデグーが寝てる時以外でじっとしてるのは異常で、母性本能ってすごいな、
母ちゃんエライな、と思う。

ちなみによく見ると右側にブチらしき脚が飛び出してます。
よりよい姿勢を求めて、子供たちは結構動き回ってるようです。
ちなみにデグーのオッパイは8個なので、4匹なら十分行き渡る事になります。



だいたい数分間この状態が続きます。
これもよく見ると、左上に子供の脚が見えてますね。



ちなみにこれが通常の授乳状態。
巣箱の奥に籠って、安全な場所で行います。

まず子供たちが、オッパイちょうだい、と甘えた声で集まって来て、
母ちゃんが、いいよ、ご飯だ、と思うと率先して巣箱の奥に入って行きます。
子供たちはそれを追いかけて、こうして授乳となるようです。



その間も、グウはずっと動かず。母ちゃんは偉大だ。


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