
ブレてしまっていて申し訳ないが、他に写真がないのでご容赦願います。
「許しません」
これは相談ではない、決定事項の通達なんだよ、ペロ君。
「反省の色が全くないね」
いや、こんな写真を撮って来てしまったことは心の底から悔いている。
だから、どなたか時間とお金、なんでしたらお金だけでも用意いただければ、いつでも再度スミソニアンに行く覚悟はある。
「覚悟ちゃう、それは願望」
ついに私を超える日が来たか、ペロ君…
「いいから、先進もうぜ」
さて、こうしてみると、ゼロ戦のコクピットの前方部分、かなり複雑な形状になってることがわかる。
これを絵に描け、とか言われたら絶対にヤです。
ついでに、コクッピット前のガラス部分、まったくペラペラの有機(アクリル)ガラスなのに注目。
窓枠も細い、細い。
分厚い防弾ガラスのはまってる欧米の機体に見慣れてると、かなり驚きます。
いわゆる「防弾のないゼロ戦」というヤツの特徴的な部分ですね。

「分厚い防弾ガラス」の例。Fw190Aの正面、ブットイ枠に囲まれた四角くて厚いガラスがわかりますかね。
なんだか今回は未公開写真の出血サービス状態になりつつあるなあ…。
つーか、スマートだね、Fw190。ほぼ同世代機なんだけどねえ、ゼロ戦と。
写真を見比べると、ベンツと田舎の親父がベニア板で造った車、くらいの差があるねえ…。
とりあえず、このゼロ戦のチャームポイントは照準器がしっかり残ってること。
照星(って呼び方でいいんだっけ?)も、うっすら見えます。
日本の照準器にはあまり詳しくないんで、断言はできなけど、多分、オリジナルじゃないかなあ。
ゼロ戦って現存してる写真だと、やたら照準器がないものが多い気がするのは、
私があまり資料を持っていないだけかしらん。
「照準器のない戦闘機で空戦なんてできるの?」
いや、軍の検閲で消されてしまってたんじゃないかと密かに考えてるんだけど。
「証拠は」
全くありません。
「帰れ」
へい、がってんだ。

斜め後ろ下から。
よく言われるゼロ戦のチャームポイント、とんがって出っ張った尻尾がわかるね。
「しっぽ?」
その下に見えてるのは収納された尾輪、その前にある細長い隙間に入ってるのが着艦フック。
1940年と言う早い段階で、この両者をきっちり収納、余計な出っ張りをなくしているのもゼロ戦の特徴だ。
この時期、ここまでやってたのは他にはP40ぐらいしかないだろう。
「空力的な洗練ってやつ?」
むずかしい言葉を知ってるね、ペロ君。
「そうか、これによってゼロ戦は空気抵抗を減らしてガンガンに速度を出したんだね!」
ということになってるが、前にも書いたようにエンジンの非力さが祟って、
どうヒイキ目に見ても高速機の部類には入らないんだよ、ゼロ戦。
「あれま」
最初の21型が950馬力のエンジンで510-520kmだったと言われている。
でもって、イタリアのマッキMC.200、これが空冷の870馬力エンジンで
あっさり504km出てた、ということなんで、その、まあ、えー…微妙だな。
MC.200は画像検索などで見てもらえばわかるが、空力うんぬん、という機体じゃないよなあ。
少なくとも1000馬力を超える空冷エンジンでゼロ戦並の速度しかでなかったF4Fよりはマシだと思うが、
そもそもF4F、空力のくの字も考えてないから、これに勝ったから、と言われてもなあ…。
「微妙なとこ?」
微妙なとこだね。
つーか、この尾輪の収納も、600kmも出ない機体でやってるの、ゼロ戦以外だと「あの」カーチス程度だからなあ…。
決して空力的に悪い機体ではないが、注がれた努力の割には…という感じではあるねえ。

エンジンの、というか実質的にスピナーのアップ写真(涙)。
気化器吸入口(上の穴)部分のディテール写真てあんまりないような気もするんで、まあ、そういう意味で(笑)。
この吸入口、キレイに一枚板を整形してるのではなく、
パッチというかツギハギで形を整形してます。
右上にチラっと見えてるのが7.7mm機銃の銃口。
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