機体を斜め後方から。
ご覧のように前席と後部席がかなり離れてます。

よーく見ると、コクピット(前席)のスライドキャノピーの上に、小さな出っ張りがあります。
あれは細長いラグビーボールのようなものが付いてるんですが、用途がわからず…。
この機体では付け忘れてますが、本来は後部座席のスライドキャノピー上にもあるものなので、
外から開けるときの取手かなとも思うんですが…



ややアップで。
やたらと明り取りの窓が多いのもこの機体の特徴で、まずは前後席間に一つ。
あの下の辺りにカメラがあるので、その作業用の明り取りではないでしょうか。

写真偵察をやる場合、影が長く伸びる朝と夕方が最適な時間だったようで、
そうなると薄暮の中での出撃とかが多く、こういった装備が必要だったんでしょうね。

後部座席の下辺りの胴体にも、もう一つ明取り用の窓が見えてますが、こっちの目的はよくわらず。
ちなみに後部座席は下にレールが付いていて、前後に動かせるようになってたようです。
なんではかよくわからず。

ついでに、二人乗りという事で、後部座席は機関士(エンジン関係の操作)を兼ねてるのか、
と思ってたんですが、写真を見る限り後部座席には計器類とかは
ほとんど無く、どうも純粋に偵察だけをやってたみたいです。




やや横から。

エンジンナセル後部下の段差に注目。
ナセル後部が上下にニ分割されてるのが判ると思いますが、
あの下側は先に書いたようにフラップに貼り付いてるので、
これを下げると一緒に下がる事になるわけです。

ついでに、前後席ともに、スライド式キャノピーの合いがイマイチで、
かなりの隙間が出来てるのにも注意。



斜め前から。

コクピット内に何かピョコンと飛び出しており、偵察機に照準器をつけたの?と思ったんですが、
どうもコンパスがあの場所に付いてたようです。

エンジンナセルの開口部が、実は微妙に正円形ではないとか、
その下のオイルクーラーの小さな空気取入口、
後は主翼を避けるように付けられた排気管やカウルフラップなども見ておいてください。


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