■スーパーマリン スピットファイアMk VII(7)
Supermarine
Spitfire Mk VII(7)
ユンカースJu86が1940年から41年にかけて、高度10000mを超えてイギリス上空に侵入。
スカパフローのあたりを偵察して「ドイツの飛行高度は世界一ィィィ!」とやったもんで、
イギリス空軍紳士のみなさんは
「かくもわずらわしい高空の憂いを、ひとつ取り除くのはいかがと」
「ま、そんな気もしなくも無くも無く」
みたいなことを考えて、周りを見回したらなんとなくあったスピットファイアの改造を始める。
当然、空気の薄い高高度まで上がって、相手を迎撃するだけの運動性が求められので、
その条件を満たすべく、主翼の全長を伸ばしたり、プロペラブレードを4枚にしたりした。
さらに高空でもパイロットが失神しないように気圧を高めた与圧コクピットを搭載するため、
外からボルト止めで固定、内部からは脱出不能という、極東の某帝国も真っ青な
パイロット死してやむなしキャノピーを持つ機体、Mk.VI(6)を作り上げた。
性能的にはそこそこだったらしいが、殺人キャノピーと相まって、いまいち不評に。
しかたないんで、これをベースに再度作られたのが、この機体、MK.VIIである。
ちなみにダメじゃん、ということになったMk.VIだが、うっかり100機近く製造してしまった。
それらをどうしたのかは、よくわからない。
■2005年7月 アメリカ スミソニアン航空宇宙博物館にて撮影
この角度からだとわかりにくいですが、Mk.VIIの特徴は延長されて、先の尖った楕円翼、
機体左面にある搭乗用ドアがなくなっている、コクピット周りの仕上げが丁寧で、
木製機のように継ぎ目がみえない、などでしょうか。
これ以前の機体と比べれば、ラジエターが二つになっている、尾輪が引き込み式に、
さらにエンジンサイズが大きくなったので、機首部分が延長された、などがあるんですが、
ここらへんは、これ以降のMk.VIII、IXなどにも引き継がれてしまうんで、判別のポイントにはなりません。
あと前面風防の左側に、三角窓がありますが、これはMk.VIにもあるので、
なんらかの高高度対策でしょうか。
コクピット左側にある、下に向けて開けるドア(Mk.XIVの写真を参照)がない。
また、コクピット周りの表面処理が、本当にきれいで継ぎ目がほとんど見えません。
一瞬、木製?(ヴァンパイアの写真を参照)と思ってしまいますが、さすがにそれはなさそうです。
スピット全種を通して、主翼後端と、胴体の継ぎ目にあるフィレットはかなり大胆なカーブを描きます。
模型を見るとき、実機をちゃんと取材したか、がこの部分で結構わかります(笑)。
前面風防の三角窓が見えます。下にヒンジがあって開けられるみたいですね。
キャノピーの有機ガラス(アクリル樹脂)は曇り防止の為、間に空気を入れられるよう2重構造に
なってるはずなんですが、ちょっとわかりませんね。
スミソニアン、いい加減なところは結構いい加減なんで、もしかしたら復元時に変えてしまったのかも。
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