■むらさきでんき、と覚えてください

機首下部。オイルクーラー用の空気取り入れ口。
この機体の謎の一つが「オイルクーラーが異常に派手」だったりします。
まずは2枚の整流板がついた正面入り口。

その上には「作業口」なる謎のハッチもあり。
が、この写真で注目なのは、機体下にあるもう一つの吸入口。
その奥に蜂の巣状のオイルクーラーが見えてます。
つまり、下のダクトも、オイルクーラー用の吸入口です。
このデカイ正面正面入り口と二段構えとなってます。
オイルクーラーそのものは一つしかないんですが。
うーん、どういう意味があるんでしょうね、これ。

せっかく撮影したので、同じような写真ですが載せときます。

ななめ前から。機首部のパネル分割がよくわかりますね。
一番機首側にある白い文字は「メタノール積入口」で、その上のハッチが140L入りの
メタノールタンクへの給メタ(?)口。
高オクタン燃料が手に入らなかった日本機では、エンジンパワーアップのために
ブースト圧をあげた時ノッキングが起こらないようにするには、混合気へのメタノール噴射によって
エンジンの気筒温度を下げるしかありませんでした。
その結果、いらん重量増加をまねくだけでなく、
ノッキング対策としては高オクタン燃料に比べればそもそも原理的に無理してますから、
まあ、なんというか、その…な結果となったのでございます。
まあ、きちんとした過給器が無い状態でのブーストアップにどこまで現実性があったのか、
私にはちょっとよくわからんところではありますが。

脚部アップ。

最後に主翼下面を端から。翼端灯とピトー管の写真は貴重だと思います(笑)。
はい、では今回はこれまで。
紫電改、まあ正直、ヘッポコな機体であるのはほぼ間違いないのですが、
(そもそも他の国はすでにジェット機が完全に実用段階でのデビューだ)
それでも当時の日本の技術の頂点だったわけですから、
こういった状態のいい機体があることはありがたい限りだと思います。
BACK