コクピット周り。
一見、視界が広そうですが、真後ろにジェットエンジンが控えてますから、後方視界はゼロ。
しかも高翼ですから、コクピットから後ろは全く見えないのでは?
それこそ、撃墜されるまで後ろに付かれた事に気がつかない、という世界のような気がします。

上の方に付いてる巨大なレバーはキャノピー(天蓋)の固定用のもの。
He162キャノピーは上にパカッと開くタイプなので、コクピットに座ったまま手を伸ばして閉めるため、
あの長い取っ手になったのだと思いますが、それにしてもデカイという気が。

そのキャノピーに開いてる穴とかは、本来は塞がれていて、脱出時にあれをぶち破ると、
風圧で押さえつけられてるキャノピーが簡単に外れるようになる、との事らしいんですが、
ウソかホントかは、戦闘機から脱出したことがないのでわかりません…

ちなみに、He162はコクピット直後にジェットエンジンがあるため、
このままだと脱出は不可能です。
エンジンが生きてるままなら、強力な吸引力で吸い寄せられて逃げれませんし、
そうでないとしても、飛び出した途端、
エンジンにたたきつけられ、無事では済みません。

このため、圧縮空気を使った射出式シートを搭載しており、
恐らく世界で初めて、実戦で射出座席による脱出を行った機体です。



ちょっと暗いですかが、主翼下とか。
あの歪んだフラップは油圧が入っておらず、コクピットから必死にハンドル回して上げ下げをやった、
とする資料があるんですが、ホントだとすると、ただでさえ神経を使う離着陸時に、
そんな事をやらされたパイロットこそいい迷惑でしょう…。

機体下の国籍マークは、ドイツらしい、味方だ、撃つなこのバカ式に大きなものになってます。



胴体下面のアップ。
当時の設計者の興奮が伝わってくる短足でございます(笑)。

右側、2の数字の下のフタは20mm機関砲搭載&給弾用のもの。
ちなみに、胴体そのものはジュラルミンの金属製ですが、ここら辺のフタ類は木製となってます。

上の方に見えてる、変な形にねじれたフラップにも注目アレ。


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