■ユモっちと呼んでね



横から。
こうして見ると、エンジンポッドがかなり前方に突き出して付けられてるのがわかります。



世界中の博物館でカットされてるユモ004エンジン(笑)。
右が前。
8段の圧縮用タービンブレードが見えます(青い部分)。
あのタービンブレードでガーっと空気を一気に取り込んで圧縮し、燃焼室に送りこむわけです。

タービンを使って空気を詰め込む、という点では、レシプロエンジンに積まれた
排気タービン(ターボ)、スーパーチャージャーと同じですね。
当時世界唯一の実用レベルの航空機用排気タービンメーカーだった
ゼネラルエレクトリック(GE)や、同じく世界最高峰のスーパーチャージャーメーカーの
ロールス・ロイスが、後にすんなりジェットエンジンに移行できたのは、
ここら辺のノウハウがあったからです。
(そもそもGEはそれ以前に発電用タービンの経験があった)



エンジン前部。結構複雑な構造です。
タービンブレードの軸とつながっている右側の暗い円筒状のものは
スターター用に積まれたフィヒテル&ザックス(発音は適当 綴りはFichtel & Sachs)社製
4.5馬力 2サイクル レシプロエンジン。



そのスターター用エンジンのアップ。
最初にこれを使って、ジェットエンジンの圧縮機の主軸を回し、それによって始動します。
空気取り入れ口のコーン部にうまく収められてますね。
上部に排気管が伸びており、コーン上部から排気してるとは、初めて知りました。

Ar234のところでも書きましたが、このエンジンは後にメッサーシュミットの戦後の飯のタネ、
例の3輪自動車の原型機のエンジンとして使われてます。
約100台程度、メッサーシュミットの前の製造会社で組み立てられたようです。
(その後でメッサーシュミットに売り込んで、我々のよく知ってるあの三輪車となる)
ちなみに、これのガソリンタンクは写真では見えない反対側にあるんですが、
そんなもんジェットエンジンの内部に積んで大丈夫だったんかいな…。
始動だけで完全に使い切ってしまう程度の量だったんでしょうが。

NEXT