正面からのアップ。
この角度だと、機体下面の異常なまでの平面っぷりがよくわかります。
機首の先っぽの穴はガンカメラ用。ガラスか有機ガラスの透明なフタがついてるのが正しいような印象があるんですが、
ここのは穴がポン、とあいたままです。



似たような角度ですが、少し下から撮影。
この角度だとサメっぽい気がしますね、この機体。
機首下面の黒い破線はジャッキアップの際の位置の指示。
なんか穴が開いてるように見えますが、ペイントです。
横の矢印には「ここで懸架せよ」という指示がついてます。




鼻面のアップ。4門のMk108/30mm機関砲発射口のうち3つが見えてます。
ただし、スミソニアンの本機、この部分は造りなおしてるらしいのでオリジナルではないですが。
正面の穴は、上にも書いたようにガンカメラの搭載部。

Mk108はコンパクトな短銃身だったので、4門も収めることができたようです。
(ただし薬莢排出部は収まりきらす、上の写真で側面に見える出っ張りとなった)
ただ、Mk108はベラボーに巨大(330g)な弾を短砲身で撃ちだすもんだから、初速がだいぶ遅くなってます。
ようするに勢いが弱い。
銃弾はロケットやミサイルと違い、推進力は最初の炸薬の爆発によるエネルギーだけですから、
銃身から飛び出した後は、ひたすら減速するだけです。
その飛び出しの速度、初速が遅い、ということは推進エネルギーが小さいわけですから、
簡単に言うと遠くまで飛ばず、ついでにまっすぐ飛ぶ距離も限られ、すぐに放物線を描いて落下してゆきます。
つまり、照準した場所になかなか弾が飛んで行きませんし、下手すりゃ届きません。

Me262、B17に対しては一度急降下して上昇反転、後方下面から攻撃する、という手段をとっていましたが、
あれは、機体速度うんぬんの問題ではなく、B17の銃座の火力がもっとも薄くなるその位置以外からは
事実上、接近不可能能だったからではないかという気がします。
弾は軽いし、初速も速い、結果遠くまで弾飛びまくりなB17に搭載のM 2/12.7mm、
接近しないとまともに届かないMk108搭載のMe262では、密集編隊で火力集中された場合、
射程距離外からアウトレンジされて、ボコられまくりのように思えるのです。

バットふりまわして敵の集団に突っ込んでいったけど、近づく前に遠くから物干しざお使ってボコボコされちゃうって感じ?
ちなみに米軍がP80の性能を試験したときに、爆撃機(B29?)の旋回銃では早くて追尾できない、
とのレポートを出してますが、普通、いちいち狙い撃ちするより、密集編隊で全銃座使って弾幕張るでしょ、そこは(笑)。
せっかくの12.7mmなんだから。

じゃあMe262の30mmは役に立たなかったのか、といえばそうでもなく、
半年ちょっとの実働で、20機以上の撃墜をマークしたパイロットが3人でてますから
まあ使い方次第、ってとこだったんでしょうね(ロケット弾による撃墜も結構あるんで、うかつに判断はできないが)。

でもって、この角度だと、Me262がかなりのおデブさん体型であることが見てわかると思います。
Me262、横から見ると、スマートでカッコイイ!んですが、前後からみると、そのオムスビ型三角形断面の太い胴体に愕然とします。
機体にエンジン、積んでないのになんでこうなるの(泣)?
前面投影面積、すなわち飛行時に空気抵抗の最たるものとなる真正面から見た胴体面積の広さは、
空冷の極太エンジン積んだコルセアなみにあり、そのくせ、コクピットだけは異常に狭いんすね。


なんでこんな形に…。もっと細くできるでしょう。
事実、これもエンジンを胴体の外に出したHe162は、コクピットから機体下部までほぼ同じ位 の幅で抑えてます。
正面投影面積、胴体だけでなく、Me262ではエンジンポッドの面積も加わりますから、もう完全に空冷プロペラ機よりおデブさん(泣)。
もっとも、プロペラの空気抵抗はないのですが、それにしてももう少しなんとかならなかったのか。



コクピット正面のアップ。メッサーシュミットらしい、といえばらしい、非常に狭いコクピット。
正面は90mm厚といわれる防弾ガラス。
Revi16照準器はオリジナルらしいです。
…カバみたいな顔になるなあ、この角度(笑)。



機首部分を少し横から。
これも35mm程度のレンズで、さほど広角ではないんですが、
何しろ鼻面が長い機体、妙にパースが深くついてしまいます。
画面中央のふくらみは上にも書いた、機関砲の排莢部を収めるためにつけたもの。
つまりこの点検パネルの下にMk108があります。
このパネルからコクピットまでの空間は燃料タンクが収まるわけです。

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