
水冷エンジン搭載機における機種部分のラインは、エンジン形状に大きく左右されます。
スミソニアンの航空宇宙の本館ではDBエンジン&マーリンエンジンコーナー(命名:私)があり、
ご覧のようにマーリン搭載のP-51Dムスタング(下)とDB601を積んだC.202を並べて見ることができます。
ちなみにこの左にはスピットファイアのVII、右にはMe109Gがあります。
手前にはスリーダイヤモンドとかいうメーカーの
艦上戦闘機もぶら下げてありましたが、あれは無視していいでしょう。
さて。
ムスタングのDは1944年の登場なんで、MC.202より4年新しいんですが、まるでラインが違いますね。
つーか、Mc.202、やはりラインが古いよなあ(涙)。アメリカ式嫌がらせか、この展示。
前ページの写真でわかるように、マーリンエンジンはプロペラ軸の位置がやや高いので、
写真のムスタングのように機首上面が一直線で、下面が上に反り返るようなバッタ的形状になります。
スピットファイアやハリケーン
もこの形。
一方、倒立型というゲルマンの情熱が炸裂しているエンジンだったDB
601はプロペラ軸の位置が
マーリンなどに比べると下の位置にあるため、クレヨンの先端の形のように、
機体の中心に向かって滑らかに絞り込まれていきます。
Me109
、飛燕、そして本機もみな似たような形状で、これがDB系エンジン搭載機の特徴ですね。

後部のアップ。尾輪に風除けのカバーを付けたりして空力にも結構気をつかってますね。
でもあのラジエターで全部チャラだと思うぞ(笑)。
しかし尾翼のこのマーク、実在した機体のものだそうですが、これイチイチ描いてたのか…。
(追記:描いてるわけではなく、シールとかデカールみたいな印刷物を貼りこんでるとの情報を
まなかじさんからいただきました)
M.M9476のシリアルナンバーが見えますが、ウソで(笑)、復元時に適当に選んだものらしいです。
尾翼には、「イタリア空軍のマッキC.202(ね、Cだけってあるでしょ)で、サブタイプはIX(これも実は適当)」
って書いてあるんですが、ほんとにこんなもん機体に書き込んでたのか?
最後のkg2439に至っては機体重量では?
シリアルの上にM.C.202と描いてる機体はそれなりに写真残ってますが…。
いずれにせよ他国ではあまり見られないステンシルですね…。

ちょっとななめ下から。すみません、少しブレてます…。

最後に結構貴重な気がするので解説板にあったコクピット写真を。
もしかしたら鹵獲後の試験飛行時のものかもしれず、
その場合、計器類が英米式のものに換えてしまわれた後かも。
背景に見えてる状態からして、オリジナルのような気がするんですが、無論、保障なし(笑)。
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