■アイスランド空軍が採用したらアイス フォッケー 



ロンドン郊外、コーリンデルにあるRAF博物館が保有する複座(2シーター)のフォッケ。
シリアルナンバー584219、Fw190 F-8/U1、練習機型です。
もともとはアラドの工場で製造された普通のF8型だったのを、後に改造したもの。
改造はポーランドの別メーカーによるものだったとか。
うーん、独特のフォルムですねえ。
最初見たときは何の機体だか、全くわかりませんでした(笑)。暗いしね、ここ。

制空権のない戦線では、その低速性からタコ殴りにされるのが確実で、
もはや活躍の場が無くなりつつあったスツーカことJu-87。
よって、そのパイロットはFw190F/Gにどんどん転換配置されたらしく、
彼らの訓練を目的として、既存のF-8を改造して造られた機体がこの復座型。
が、Fw190は操縦が難しくなかったため、ある程度座学で詰め込んでしまえば
あとは実地に単独飛行で行けてしまったそうな。
結果、ごく少数、約20機前後の生産で終わり、その上、主には高速連絡機として使われたようです。
スピットファイアなども、メーカーがさんざん空軍に復座練習型を売り込んで失敗、
戦後にアイルランドやインドに余ったスピットを押しつける際、
どさくさに紛れてそれらを受注したりしてました。ひどい商売ですな。

ただしこの機体、製造年月日が44年11月10日まで特定されており、
実際は終戦間際で、それどころでない、というかポーランドはドイツ領じゃなくなりそうだしー、
という状況になってしまったから生産打ち切り、という可能性も残ります。



斜め前から。操縦席のキャノピーは完全に別物。
が、それ以外はF-8そのまま…のはずなんですが、
これ、主翼下面の爆弾取り付け用ハードポイントがありませんね。
練習型、ということで省いたのかしらむ。
ちなみに、RAF博物館のホームページではA-8として紹介されてますが、無論、間違いです(笑)。
ここはMe262のサブタイプも間違えてるっぽいので、
「あのイギリスの有名な博物館の解説!だから!」とウカツに信じるのは危険ですな。

エンジン下に漏れたオイル用の受け皿を置いてるのは、
当然、オイルを入れてあるからで、この機体のBMW801D-2、
1984年にレストアされ、何度か地上運転を行っているようです。

余談ながら、Fw190は少数生産されたタイプが意外と現存してる機体で、
この復座型の他、私がいつか行きたいと思ってる南アフリカには
レーダー搭載の夜戦型が残ってるそうな。



反対側から。
機首下面を赤く塗ってるのは、たしか友軍から対空砲火をぶっ放されないようにする
識別用だと記憶していますが、確認は取ってません(無責任)。
まあ、この博物館で塗り直したもので、オリジナルではないですし。


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