■ドラドラドーラ、荷馬車の馬が揺れる〜

少し斜め前から。液冷エンジン搭載とは思えないフォルム(笑)。
一見すると空冷エンジン機にしか見えません。
予備知識がないまま、
「これでも液冷エンジン機なんですのよ、ホホホのホ」
とか言われたら、
「オレが千葉県人だからって、適当なこと言いやがって!
どこの世界にこんなスタイルの液冷エンジン搭載機があるか!」
と思わずアックスボンバーかましてしまいそうな形状です。

ちなみにこれが空冷型のFw190。
D9の方が首が長くなってるといえば長くなってますが、違いはそんなものって言えばそんなもの。
胴体後部とかも変わってはいるんですけど。

普通、液体冷却式エンジン搭載機の形状と言えば、こういうのとか。

こういった「機首先端のとんがった」形状、
そして翼下か胴体下にぶら下がったラジエター、というのが一般的なスタイル。
Fw-190 D9の外観はかなり特異なのです。

主翼前縁と機首部分のアップ。
胴体寄りの主翼前面の穴がMG151/20mm機関砲のもので、外側のはガンカメラの穴。
この機体は武装が外されており、本来は主翼の外に飛び出してる20mm機関砲の銃身がありません。
さて、ご注目。
この機体、機首後部、排気管の前にカウルフラップが付いてます。
エンジンの熱を逃がすための開閉式分割型カバーですね。
高温になりやすい地上での運転ではこれを全開にします。
Fw190、空冷時代にはこれが無く(その結果、熱対策には苦労する)、
液冷式になってから、ラジエターの熱気を後部に逃すため、搭載されました。
普通逆だろう、と思うんですが、まあ、P40なんかも
空冷時代のP36からずっと付いたままなんで特殊ってほどでもないのかなあ…。

参考までに空冷エンジン搭載機、ゼロ戦のカウルフラップ。
黒いエンジンカウルの後部、外側に開いてるのがカウルフラップです。
エンジンが熱を持つ地上付近ではこれが写真のように全開となり、
温度が下がって冷えすぎちゃって困る高度に達してからは閉じます。
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