■世界最強航空博物館都市ロンドン(とダックスフォード)から

何度も書くが、イギリスの連中の復元は、結構適当なものも多い。
あくまで個人的な感想だが、どうもドイツ機の場合、その傾向が強いような印象がある。
日本中に生息するゼロ戦目ゼロ戦科ゼロ戦モドキあたりと比べればはるかにマシだが、
やはり世界最高峰、という土俵で勝負すべき機体として考えると、
アメリカのNASMの連中の方が、その復元力では数段上を行く。スミソニアン ブラボー。

まあ、それでも世界中どこでも見れるもんでもなし、せっかくだからあるったけの写真を載せておきますぜベイビー。



ロンドン郊外、ケンブリッジの近所にあるダックスフォード帝国戦争博物館のMe109E型。
E型は結構貴重かも。
バトル オブ ブリテン時に墜落兼不時着した機体で、その状態を再現したジオラマ展示。

つーか、当時の写真を見る限りではスピナーなども完備され、もっとよいコンディションだったはずなんですが、
「麿の植民地だったUSAとかいう国の田舎モンに見せて、金をせしめるでおじゃる」
と大英帝国の皆さんは、この機体をアメリカに送り込み、イギリスの戦時国債売りまくりキャンペーンに利用しました。
カナダも同時に回ったようです。商売上手ですな。
結果、元気でお茶目なヤンキーどもが機体にいたずらしまくり、さらに1960年代まで、
アメリカのスクラップ置き場に放置されてた結果、こうなったようで。
なんてことすんねん(笑)。
ちなみに、戦時国債買った(寄付した、とイギリスの皆さんが主張してらっしゃるのは踏み倒したから?)人は、
オリジナル塗装を保ってた、この機体に名前を刻んでもらえたそうで。
なんてことすんねん(涙)。

ちょっと脱線しますぜ。
当時はまだ、アメリカ参戦してませんから、イギリスの国債売りつけるには最適の国だったわけです。
まあ、戦時国債、できれば他所の国で売りたいのは人情ですが
(国内は可能な限り増税で回収するのが基本。好きこのんで自国民に利子を払う必要はない)
これをやりすぎると、日露戦争後の日本のように借金地獄が待ってます。
日露戦争時には6:7で海外の販売の方が大きかったんですな。

ちなみに余談ながら、戦時国債は貯蓄債券(savings bond)として発行されるのが一般的。
これは1000円の券を900円で売って、一定期間後(日本の戦時国債はだいたい10年債)1000円でその券、
買い戻しまっせ、というもの。
利子先払いみたいなもんで、ちょっとお得。
しかし、これ、インフレの直撃を食らうと、10%程度の先取り利息なんて一瞬で消し飛びます。
日本の戦後インフレは凄惨の一言ですから、戦時国債は、払い戻しをもらったところで、
価値的には購入時の1/100くらいなものになってたでしょう。物価は200倍、とかの世界ですから。
日本では戦時国債を町内会組織などに強制割り当てで売りさばいてますから、
これは国家レベルの詐欺行為だよなあと思います。

日本は戦争中から戦後昭和26年ごろ、つまり朝鮮戦争でアメリカが気前よくお金をばら撒いてくれるまで、
世界最悪級のインフレの直撃を食らうんですが、どうもその前後の動きを見てると、
アマチュアからさらに毛をむしったような事を次々とやってますね。
戦争は結局金なんだよ兄貴って事を、全く理解してなかったんだろうなあ。
(戦争中の物価グラフが安定して見えるのは、統制価格を載せてあるからだ(涙)。実態価格ではない)

ちなみに、第二次大戦期のアメリカの財政支出は、戦争が終わった1945年に最大に達するのですが、
支出10に対して税収4.6と結構すごい状態になってます。月収15万で生活費30万みたいな生活です(涙)。
ちなみに支出の9割は軍事費でして、アメリカも金がありあまってたわけではないんですね。
そら戦時国債売るために、映画スターを動員するなど、あらゆる手を尽くしますな…。

さらについでにアメリカ、この償還に1950年くらいまでかかるのですが、
戦時の増税をちゃかり戦後も維持してしまったため、意外に苦労せずに返済してるようです。
まあ、インフレという汚い手を使わずにきっちり払い戻してるのは、見事だと思います。




警備兵の等身大フィギュアつき。つーか、一番出来がいいの、実はこの等身大フィギュアかもしれない。
楽しそうだし。
この機体、ご覧のようにかなりキレイに造られてるんですが、もはやレストアというより、新造に近い。
で、どうも、レストアの途中で資金かやる気か、どちらかが尽きて
「館長、これもう墜落状態のジオラマにしませんか?」
「いいアイデアでおじゃるー!」
みたいな会話があったような気がしないでもなくもなく。



駄菓子菓子!否、だがしかし!
この機体、その主翼は完全オリジナルに近いままなんでヤンスー!
多分、塗装もオリジナルでないかなあ、と。
バトル オブ ブリテン時のドイツ機のカラーはこんな感じだったようですな。



その主翼部分。フラップ、エルロン部は布張りですから、残ってるはずもなく、復元されてこんな状態。
E型あたりまでだと、まだ主翼に余計なでっぱりなども無く、キレイなもんです。


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