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[2045] ミニエー弾にいたるまで 投稿者:くさの 投稿日:2014/04/01(Tue) 06:52  

日本でも幕末初期のゲベール銃と呼ばれた滑腔銃から戊辰戦
争時にはミニエー銃に移行していくためか、ミニエー銃が突
如出現したような感じを受けますが、実はそこにいたるまで
にはいろんな試行錯誤がありました。

ライフルによって弾丸が安定するのは16世紀終わりくらいに
は知られていたようです。ジャイロの知識がなくとも、矢が
回転によって安定を得ることから類推できたのかもしれませ
ん。ただ、前装式だと装填に問題が出てくるわけで、初期に
は弾丸自体は口径よりやや小さくし、装填の際にパッチと呼
ばれる布でくるんで押し込む方法が採用されていました。当
然装填に時間がかかり、発射速度は大幅に落ちます。このた
め狙撃兵専用の武器として使われていました。

弾丸自体に突起をつける方法も試みられましたがこれも実用
的ではなく、最初の歩兵用ライフルは1830年ころにフランス
のデルヴィーニュによって開発されました。前装銃は、弾丸
装填後に槊杖で押し込みますが、この際により強く押し付け
ることにより鉛の弾丸を変形させるようにしたのです。普通
の前装銃だと弾丸の下に火薬がありますから、強く押しても
変形させにくいため、口径よりやや小さな径の「薬室」が作
られました。弾丸は薬室の手前で止まるので、槊杖で銃口側
から叩いて変形させたのです。

デルヴィーニュは続いて椎実弾の研究を行いますが、ジャイ
ロ効果のために弾丸は発砲時と同じ軸を維持しようとしま
す。弾道がほぼ水平なら問題ないのですが、やや上向きに撃
つと、落ちてくるときに弾丸の回転軸と軌道(おおむね放物
線)の接線が合致しなくなってきます。このため弾丸の側面
から空気抵抗を受けることになり、弾道が安定しなくなりま
した。

これを解決したのも同じくフランス人のタミシエで、椎実弾
の後方に溝を掘って空気抵抗を増すことにより、回転軸と弾
道が一致するようにしました。ところが、球形弾とは違い椎
実弾を槊杖で潰して変形させると、空力特性がより不安定に
なってしまいます。

これを解決するために開発されたのがステム・ライフルでし
た。タミシエ弾の底部を円錐状に繰り抜き、薬室にはそれよ
りやや細い「ステム」を設け、槊杖で突くとこのステムによ
って弾丸が外に広がるようにしたのです。

ここまで来るとミニエー弾まではあと一息。別に槊杖で突か
なくても、「発砲時に広げれば良いのでは?」となり、底部
の円錐部を木またはコルクで蓋をし、発砲時にはこれが弾丸
より早く前進しようとするため、結果弾丸底部を外側に押し
広げます。さらには発射時のガス圧だけでも十分に弾丸を変
形させることができることが分かりました。


[2044] マスケット 投稿者:くさの 投稿日:2014/04/01(Tue) 01:17  

マスケットって実物見るとでかいですよね。以前は黒色火薬の燃焼速度との関係
で銃身が長くなっているのかと思っていましたが、そんな科学的な理由ではなく、
「棍棒」・「槍」として使うためにあの大きさになったそうです。日本の足軽鉄砲
隊とは違い、欧州の戦列歩兵は「突撃戦力」として期待されていた訳ですから、
銃の性能よりは、殴りやすさが重視されたのは当然かもしれません。なにせ、照
準がついていないモデルもありましたし。ちなみに日本の火縄銃は足軽用が15mm
前後、侍用が18mm程度なので、このマスケットは侍用相当となりますね。やっぱ
り体力の差で標準的な兵士でも大口径の銃が使用できたのでしょうか。

スムース・ボアとライフリングのカットモデルですが、ライフルモデルの方はひょっと
するとスプリングフィールドM1840かもしれません。これは当初スムーズボアとして
製造されたのですが、ライフルに改造されることを想定して、銃身を厚くしていたそ
うです。ただ、この時点ではミニエー弾はまだ発明されていないので、球形弾の
使用を想定していたのでしょうが。

ミニエー弾の展示もありましたが、拡大カットモデルもあって、あれ大砲の弾と勘
違いする人いるかもしれませんね。




[2043] スミソニアン 投稿者:アナーキャ 投稿日:2014/03/31(Mon) 20:21  

inomamo さん、ご指摘どうもです。
ホットロッド、T型にしちゃ線が細いとはおもってましたが、
再度確認したら18型みたいですね。
もう一つのビュイックは、全く気が付いておりませんでした…。
とりあえず記事も修正しておきました。

ちなみにフォードには二種類の工場がありまして、生産工場と組み立て工場です。
生産工場は本国デトロイト同様、製鉄所から試験コースまである本格的なもの、
組み立て工場は、本国からパーツを持ち込んで、ベルトコンベアラインによる組み立てだけを行なうものです。
残念ながら日本にあったのは後者の組み立て工場まででした。
鶴見区末広町にフォードが建てようとした生産工場は(子安工場の15倍の面積があった)
自動車製造事業法に阻まれ、用地買収までで終わってしまい、戦後まで空き地のままとなります。
GMはさらに手前のレベルで挫折しており、残念ながら日本に本格的な量産システムが持ち込まれた事は無いままとなります。

くさのさん、あ、行かれましたか(笑)。
実際、そのとおりで現物は非常に小さな模型です。
特許申請時のものなのか、復元模型なのかもわかりませんが…


[2042] DC出張 投稿者:くさの 投稿日:2014/03/31(Mon) 08:17  

仕事が午前中で終わったので、アメリカ歴史博物館行ってきました。あいにくの雨と
いうかみぞれのため、列車砲見学は断念。まあ、日曜なので開いていない可能性も
ありますしね。

で、エリクソンの特許ですが、やっぱり分かりませんでした。というか、すごく小さな
展示物だったんですね。


[2041] 自動車編 投稿者:inomamo 投稿日:2014/03/31(Mon) 00:38  

こんにちは。
いかにアメ車好きでも日本からスミソニアンまでクルマを見
に行くような物好きは皆無なので、今回の記事はとても読み
応えがありました。

旧車好きとしてちょこっと気になる事がありましたので蛇足
ながら補足を…。

・プレスリーのホットロッド

ベースとなった1932年式フォードはアメ車の代名詞となった
V8エンジンを最初に搭載した大衆車で、形式はモデルB
になります。トヨタが最初に市販車(センチュリー除く)に
V8を積んだのがバブルの頃のセルシオだったことを思うと、
戦前にピストンを8個も備えた車をフォード横浜工場を含む
世界中で大量生産していた事実は改めて恐ろしい…。

V8エンジン搭載のおかげで32年式は生まれながらのホット
ロッドとなり今でもこの年式がピンポイントで人気です。
アメリカで戦後に改造車文化が花開いたのは、復員整備兵
がスキルを生かしてクルマを改造したのも理由の一つ、な
んて話もあるようですね。

フォードとGMは世界戦略の一環として日本にもトラックと
乗用車の量産ラインを作ったのですが、戦時には国産純血
主義の下に工場を閉鎖。ここはソ連を見習うべきでした。

・復元販売店
黒いクルマは1950年式のビュイック スーパーですね。
キャプションの1950年製スチュードベーカーは鼻先に
飛行機のスピンナーとカウリングをイメージした飾りを
付けたオチャメなクルマで、プレスリーの後ろの青い
のがそれです。解説パネルの設置場所が悪かったのかも
しれません。

余談ながら、隣のグレイハウンドバスとスチュードベーカー
どちらも「口紅から機関車まで」の工業デザイン一代男こと
レイモンド・ローウィの作品です。


[2040] お返事 投稿者:アナーキャ 投稿日:2014/03/29(Sat) 17:33  

とりあえず、修正を先にさせていただいたので、改めてお返事を。

CONIさん、実は風船爆弾も本体部分はかなり高度な電子機器なんですが、
“糊付け”となると、本体では無さそうですね(笑)…。

ささきさん、以前私が勤めていた某誤植専門誌では、マックの横にドクロマークの付いた
金属製の箱(元ビスケット入り)が置かれており、箱を開けると“最後の手段”との
シールが張られたピンが入っておりました…。

五反田猫さん、ドン・エストリッジなる人物は知りませんでしたが、
すごい名前だと思ったら、ドナルドって愛称だとドンになるんだと初めて知りました(笑)。
スペイン語人口が増えた今のアメリカでもこの愛称は生きてるんでしょうかねえ…

はらひれさん、タイターってなんか聞いた名だと思ったら、例の自称未来から来た人John Titorでしたか。
IBMのパソコンを回収に来た未来人、という設定は初めて知りました…。
つーか、E-bayとかのオークション、彼の未来には無かったんでしょうか…




[2039] 信管 投稿者:アナーキャ 投稿日:2014/03/29(Sat) 17:11  

ささきさん、ご指摘どうもです。

確かに40mm用は大戦中には完成してませんね。
この点、実は後で見る某戦艦の艦内解説を鵜呑みにしており、確認の手を抜いておりました…。
どうもすみませぬ…。記事の方も修正しました。

リンク先の海軍の資料は初めて見ましたが、なかなか興味深いというか、
これがあれば技術資料は他に要らなそうですね。

罪滅ぼしに(笑)少しフォローしておくと、
展示のものはおそらく3インチのMK.45かその後継型の58のようで、
45は極少数の生産で終わってるため、おそらく58だと思われます。
ちなみに、ステキな思い出の残るワシントン海軍工廠の歴史センターの資料によると、
1944年5月に3インチ砲用のMk.45が艦隊に支給されるも問題多発で使い物にならず、
それを改良したMk.58が11月に支給されて問題解決となったとのこと。
なので、とりあえず3インチ(76.2mm)砲までは近接信管、実戦投入されていたようですね。

http://www.history.navy.mil/faqs/faq96-1.htm


[2038] VT信管とかPCとか 投稿者:ささき 投稿日:2014/03/29(Sat) 16:02  

二次大戦中に実用化できたのは5in(12.7cm)砲用だけだったと記憶します。
カミカゼ・キラーとして有名なボフォース 40mm 機関砲ですが、VT信管が
使えなかったので肉薄距離に入った神風特攻機に対する阻止能力に
不満があり、連射が利いてかつVT信管を付けられる対空砲が欲しいと
いうことで 3in(76mm) L/50 RF(Rapid Fire) という自動装填砲が開発され
ました。しかし実用化できた頃には戦争は終わっていました。

ttp://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_3-50_mk27-33-34.htm

VT信管についてやたら詳しいページを見つけたのですが、図版と見比べると
スミソニアンの展示品は 5in 用の MK32 ではなく 3in 用の MK45 のように
見受けられます。

ttp://www.hnsa.org/doc/vtfuze/

VT信管の作動原理も簡潔に解説してあります。単純に反射波を拾って
一定強度以上になったら起爆というわけではなく、送信波と反射波を混ぜて
生じる位相干渉波(弾頭と目標の距離が半波長の偶数倍か奇数倍かによって
強めあうか・打ち消しあうかが変わり、弾頭が反射目標に向かって飛んで
ゆくときは距離が急速に変わるので、秒間数百回程度の頻度で位相反転が
起こる)を検出していたようです。これを「ドップラー効果」として
解説した記事を読んだこともありますが、ちょっと勘違いですね。

干渉波電圧が一定以上になると、終段に接続されているサイラトロン
(thyratron)という特殊な電子管…アルゴンガス封入なので「真空管」
ではない…のグリッド電圧が反転して管内に電子が流れ、それによって
アルゴンが電離してますます多くの電流が流れるという特殊な管で、
これによって境界電圧を超えた瞬間にコンデンサに蓄積した電流が
雪崩式に開放されて起爆素子(squib)を反応させる、という仕組みだった
ようです。


>五反田猫さん
「パソコン」以前の手配線ワンボードマイコンに手を出した最後の世代
だと自負しております(笑)。
熱暴走は Apple に限らずコモドールなど当時の米国製パソコン共通の
持病でしたね。真夏でも(というか真夏こそ)室温 20 度を切るような
冷房をガンガンかける国で作られれた機械は、高温多湿の日本で
使われることなど考えていなかったのでしょう。

IBM-PC は intel 製の CPU、Microsoft 製のソフトウェアを搭載した
という点でも画期的でした。それまでの IBM のビジネスポリシーは
「Not invented here (ここで発明されていないもの)」は使わないと
いうもので、極論すればネジ1本・コード1本まですべて IBM の工場で
作られ IBM のロゴが入ったものしか使わないようなものでしたから。
まぁ、あそこで intel 8088 を採用してしまったが故に人類はその
後十数年間 64KByte の壁に苦しめられることになるのですが、
1982 年の設計にそれを責めるのは酷でしょう。



[2037] IBM 投稿者:はらひれ 投稿日:2014/03/29(Sat) 12:55  

初期のパソコンといえばIBM5100とジョン・タイターを思い出す私。
現在の光学ドライブにも開かなくなったときのための針金を挿す穴がありますね。
うちのPCはしょっちゅうDVDドライブの開閉不良を起こすのでゼムクリップから自作した開閉ピンを常備してます。


[2036] 誤記訂正 投稿者:五反田猫 投稿日:2014/03/29(Sat) 07:05  

年をとると誤記が多くて済みません。
IBMパソコンの偉人は、ドン・エストリッジ(Don Estridge)です。


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