■原点回帰2015



とりあえず、人物は後にして、機体を少し形にしてしまう事にします。
なぜか、と言われると説明し難いのですが、こちらをある程度仕上げてから、
それにあわせて人物を入れたほうがバランスがよさそうだ、と思ったからです。

ちなみにこの段階ではすでに下の線画と色塗りレイヤーを統合してしまっていて、
単純な一枚絵になってます。
色を塗れば線が消える、という状態で、油彩に近い感覚で色を塗って行くわけです。
不要な線は色で塗りつぶしてしまってる、という事でもあります。

ただし塗り分けが面倒だったので、プロペラだけは切り抜いて
別レイヤーにして上から貼り付けてます。
こうすると主翼やエンジンナセルの色がはみ出しても、
上の階層にあるプロペラは影響を受けないので、適当に色をぬっても問題がなくなるわけです。

この段階で輪郭がガタガタな部分を整え、明かるい色で光ってる部分を表現し、
そこにさらに明るい色をハイライトとして入れてます。
プロペラに関しては先端部を除き、単に黒一色で塗っただけです。



ある程度形になったら、小さめに人物を描き直します。
だがお前の絵にはガッカしたよ、いやオレ本人だし、といった感じの葛藤の後、やり直しが決定。
ちなみにこの人物は別レイヤー、つまり機体の絵の上に乗っけてあるだけですので、
簡単に消したり修正したりが可能です。

でもってこの段階で今更ながら実機の写真(PBY-5カタリナ)の写真を見てたら、
この角度からだと後部偵察員のキャノピー、こんな形にならないと気がついた。
トホホ…機体後部形状は全面修正ですね。
ついでに垂直尾翼もこの段階で描きこんでしまう事に。




と言う感じで、後部を全面修正、コクピット上部も形にしてしまいます。
描いてる途中で、どう考えても垂直尾翼小さいね、と気がついたんですが、
手前に人物を置くので、あまり目立たないほうがいいか、とこのままにしてしまう。

ちなみに胴体左右の黒いデッパリは機体に収容されてる主脚のタイヤです。
さらには主翼の支柱、主翼周りのアンテナや足掛けも描いちゃいましょう。


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