上野の不忍池は都内どころか日本でも有数のハスの名所だと思われ、三つに分断された池の内、南側は一面のハスだらけになります。



これを見るのが夏の上野の楽しみの一つです。



毎年、7月上旬から中旬に咲き始め、8月末まで見事な花を見せてくれます。
 


ちなみにハスの花は早朝に咲く、と思われてますが実際はお昼ぐらいまで普通に咲いてます。
朝の花が一番キレイだとされますが、どうでしょうね、私はそんなに差が無いと思いますが。



余談ですが、英語でLotusというのはハスと同時にギリシャ神話に出て来る幻想的な食べ物、食べるとラリっちゃうヤバい花と果実の事を意味します。

以下、さらに余談。
コーリン・チャップマン設立によるレーシングカーの名門チーム、ロータスの名は仏教思想のハスの花から取った、という解説を日本ではよく見ます。が、私の知る限り彼がその命名の由来を説明した事はなく、さらに言えば英語圏では有力とは言い難い説です。

通説では後に結婚する彼女、ヘイゾル(Hazel)の事をチャップマンがロータスの花、と呼んでいたからとされますが、これがハスの花の事なのか、現実を忘れさせてくれる存在という意味でのロータスの花なのか、誰も知りません。さらに言えば、彼の口癖、Us lot(世界中の皆、という意味のスラング)をひっくり返してLotus、という説もあり。

少なくともチャップマンが東洋思想うんぬん、という話は鵜呑みにしない方がいいと思いますよ。彼が仏教やヒンズー教にハマるとは思えないので。まあ、ジョブスみたいな例もあるので必ずしも、では無いですが。

ついでに言うと、平沢進さんの楽曲「ロータス」もギリシャ神話の方の意味じゃないかなあ、歌詞からして。ただしロータス2ことロタティオンは曲名からして(Rotationをローマ字読みしてる)仏教思想の方ですけども。

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