■兜の誘惑



靖国神社の展示施設、遊就館でやってる「甲冑武具展 戦国時代-江戸時代」 を見て来ました。
それほど期待して無かったのですが、これがかなり興味深い展示でした。
展示品の撮影可だったので、その中でも一番驚いた、甲冑の変わり冑(カブト)を紹介してみたいと思います。

戦国期から江戸期に関しては変な冑がいろいろ造られてたんですが、
日本人のセンスの極北、というか、スゴイとしかいいようがないものが多く、
21世紀のデザインでもこれには太刀打ちできまい、という世界が展開されていました。



江戸期の唐人笠型冑。
今回見た中もで、一番いいなあ、と思ったもの。
笠というか帽子型ですが、鉄板製で、下段に六枚、上段に四枚使われるそうで、
その上から漆が塗られています。
この時代の冑は漆や金銀を膠(ニカワ)に入れたもの(金泥、銀泥)を
よく塗ってるんですが装飾というのと同時に、錆どめでもあるんでしょうね。

ただし硬い鋼なのか、ただの鉄なのか不明なので、どの程度の防御力があったのか、
さらには鉄砲の玉を受けても平気だったのか、そこら辺りはよく判りませんが。
この手の冑は重くはないらしいので、実用性は低い気がしますけども。

ちなみにこれ、徳川家から靖国神社への寄贈品ですが、
丸に大、丸に二引きの家紋は徳川家の旗本に見られるものなので、
家臣団からの献上品か何かだと思われます。
ただし、詳細は不明。

ちなみに唐人笠とされてますが、この形状は朝鮮系じゃないかなあ。
まあ、詳細は不明ですけどもね。
この時代、外国人はみんな唐人(中国人)と呼んでますから。



横から見るとちゃんと後頭部の保護もついてます。
いや、カッコいいなあ。
こんなの被ったのが十人位、徳川魔法足軽隊として登場したら、
チョーステキ、とか私は思うんですけども。



こっちはイカデビル型かと思ったら、富士山型だそうな。
空気抵抗デカそうなスタイル。
…この形状なら、最後には「こんな事もあろうかと」という感じにロケット弾にできたら
さらにカッコいいのに、と思ったり。
あと頭の上にこれだけの空間があるのなら、
お弁当箱や小銭入れとか入れるのに便利だと思ったり。

賤ヶ岳七本槍の一人、加藤左馬助嘉明のもの、とされていましたから桃山時代のもの。
これも鉄製のようですが、見かけの割には軽いとの事。

大混乱の戦場では、どこに大将が居るか、誰が大将なのか、ははっきりした方がいいでしょうから
とにかく目立てばいい、という事なんでしょうね。
まあ、その分、敵からも狙われ易くなるんですけども。


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