■来たぜLX-100

さて、2015年4月末を持って、夕撃旅団の主力カメラが新型のLX-100となりました。

PanasonicのLXシリーズ 6代目となるこのカメラ、
発売当初の実売価格は9万円前後と、いきなり従来の倍近いデビューで、
さらにLX-1、2、3、5、7と来ていた型番が100まで一気に飛んだ、というシロモノです。
これは従来のLXシリーズとは別物だと思いたまえ、というPanasonicからのステキメッセージ!
と判断せざるを得ないわけですが、
果たしてそこまでのものなのか、を見て行くのがこの記事です。

ちなみに実際の画像を見て判断する以外の方法は全て無意味だと思うので、
カタログの数値的な話、技術的な話は全て無視します(手抜き)。

さて、私がLXシリーズのカメラを愛してやまない理由は二つ。
基本的にLXシリーズ3代目となる2007年にデビューしたLX-3以降の特徴なのですが、
画面比率設定の自由度、そして明るいレンズですね。

これだけなのに、同じ機能を持ったカメラは、他には未だに一つもありませぬ。
そしてLX-3→5の時の小規模変更を別にすれば、常にまた進化したぜ、
と思わせてくれる性能と機能を搭載し続けてくれてるカメラがLXシリーズであり、
よってほぼ2年ごとの新型発売のたびに、それを購入しているのです。

楠みちはるさん語録の、ポルシェ911は最新が最良、それを証明して歴史を造って来たんだ、
というヤツに似た感覚でしょうか。
常にあの時この新型があれば、もっといい写真が撮れてたのに!
と思わせてくれるのがLXシリーズなわけです。

最初は、そのLXシリーズの特徴を実際の画像で見て行きます。
まずは正規の画面比率で、4:3、3:2、16:9 が自由に選べる、という点から。
“正規の”というのが重要で、よくある三流設計思想カメラのように
実は撮影された画像は全部同じで、それの天地、あるいは左右を切り取っただけ、
という最低な機能とは全く別物です。

理屈は以前書いたこちらを読んでいただくとして、ここでは実際の画像を見ておきましょう。
ちなみに今回掲載する写真は注意書きをつけた一枚を除き、
縮小以外の画像加工は一切してません。

では最初に16:9比率の画面で機関車を撮影した画像から。
ご覧のように先端から末尾まで、キチンと画面に収まってます。

■16:9 左右に広い



対して次の4:3の比率で撮影した画像。これだと機関車の全身を収める事はできません。

■4:3 天地に広い


左右幅が短くなってるからですが、その代わり、
上下方向に画面が広がってるのに注意してください。
手前の階段を見るとよくわかるでしょう。

それぞれの比率は、16:9が最も横幅が広く画面を切り取ることができ、
4:3は逆に縦方向にもっとも広く画面を切り取ることができます。
ここら辺り、必要に応じて、その比率を切り替えることになるわけです。
風景を横方向に広くか、あるいは縦方向に広くか、好きなほうで切り取る事ができるわけで、
これが、“単に画面を切り取って比率を変えてるダメカメラ”との差です。

その中間となるのが3:2比率の画面で、これはフィルム時代の比率ですが、
天地左右の比率がちょうど中間、といったものになってます。
一番実用的なのがこの比率かもしれません。
私の場合、16:9が大好きで、そればかり使ってますが。

■3:2 バランスがいい


ちなみに1:1という比率も選べるのですが、
これは4:3画面の左右をカットしただけで、全く意味がありません。
なんでこんな機能をつけてるのか理解に苦しむ部分です。
そんなのは後から加工ソフトでやればいい話なのですから。


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