clock.png 2024年1月
2024.1.29
お願いスターリン

近日の御露西亜国の酔狂を見て拙僧が思い出せし話に御座候。

ルーズベルト、チャーチル、そしてスターリンの三人が死後、主なる神の宴に招かれた。
饗宴は観たこともない豪勢なもので、三人は大いに楽しんだ。中でもスターリンは天界の美酒に泥酔しすぐに寝てしまった。やがて部屋の扉が音もなく開き、光が満ち溢れる中を主が静かに入ってくる。ルーズベルトとチャーチルは驚き、感動しながら跪いて手を合わせた。主が言う。
「お前達は指導者としてあの悲惨な戦争を終わらせ、我が御心にかなった。よってどんな願いでも一つだけかなえてやろう」
「おお、主よ身に余る栄光です」
「だが気をつけよ。願いは一つだけ、そして一度でも口にしたら決して取り消せぬ。ではチャーチル、そなたから聞こうか」
「主よ、私は生涯、政治の世界に身を置いて来ました。この経験と知識を持って再び地上に戻る事ができたら、必ずや多くの戦争を政治の力で食い止める事ができるでしょう」
「よく言うた、ウィンストン、行け、そして世界に平和をもたらし楽園を成せ」
その言葉が終わるとチャーチルの姿は光と共に消えた。
「次はお主の番だ、ルーズベルト」
「主よ、私は不幸にして戦争時代の大統領となりましたが経済の安定が当初の目標でした。この知識と経験を持って再び地上に戻る事ができたら、必ずや世界の経済に貢献できるでしょう」
「よく言うたフランクリン、行け、そして世界に安定をもたらし理想郷を造れ」
その言葉が終わるとルーズベルトの姿は光と共に消えた。最後に残ったスターリンを主は揺り起こした。
「ヨシフよ、目覚めるのだ、ヨシフ」
揺さぶられたスターリンは目を覚ます。
「…おお、なんだお前。ピカピカ光っているぞ。病気か。ところであの二人はどうした」
「チャーチルとルーズベルトなら新たなる使命の元に旅立ったところだ。さあ、スターリン、お前の番だ。何でも望みを一つ言うがいい」
「ああ?よく判らんが一人で酒を飲んでもつまらん。今すぐあの二人を呼び戻してくれ」

2024.1.22
夢の東京

主に欧米系の人たちですが、深夜1時くらいにどこかのレストランで食事したいとか言ってくる人が居ます。
こんな時間に空いてるわけ無いだろう、コンビニかマックにでも行け、と言うと「ここは東京だろう」みたいに驚かれます。いや君たち東京をなんだと思ってるの、と毎回思う。24時間眠らないメトロポリスみたいな話を本気で信じているのか。まあコロナ前なら新宿か六本木辺りに出ればそういった店もあったんですけど、今では伝説の彼方に、ですな。欧米系の日本情報は未だに遅れてるんだろうなあ、と思う。連中、基本的に英語を介した情報しか知らんし。

まあ東京幻想は日本人もそうで、以前の会社の新人社員寮は板橋区の外れ、畑の横に建っていたんですが、地方から出て来た新人を案内するたびに「寮は都内だと聞いていたのに」「東京では無いじゃないか」的な話が出ました。いや、ここも東京、しかも23区だよ、と説明すると大抵、驚愕されました。

21世紀の東京はガンダーラやシャングリラのような理想郷化されつつあるのかも知れませぬ。

2024.1.19
翻訳

中国系の観光客の皆さん、未だに少ないまま。ただしちょっと変わった傾向として、コロナ前に比べて個人旅行の人が増えた印象。

ただしなぜか日本語はもちろん、英語も出来ない人が多く、スマホの翻訳機能で乗り切ろうとして来る場合が多し。まあ8割は問題ないんですが、残りの2割が結構無茶苦茶で「あなたの金曜の壁は向こう側ですか」「犬は二月ですか」などいくら考えても意味が分からん日本語を何度か食らいました。たいていの翻訳エンジンは英語に関してはかなり正確なので、英語に翻訳して、と言ってもそもそも通じないので打つ手なし。

中国語の存在は圧倒的で忘れがちですが、東アジアでは数少ない、英語と同じ主語+動詞+目的語な言語なので、中国語圏の人は英語、簡単に話せると思うんですけどね。単語置き換えるだけでいいんで、日本語に比べれば笑っちゃうくらい学習は楽でしょう。

ちなみに夏目漱石が漢文と英語に達者だったのは天才だったからではなく、両者の文法は同じだったからだと思います。あの人ならすぐにその点を見抜いたはず。

2024.1.14
トンビ

上野の公園一帯とその東、池之端から湯島の飲み屋街の制空権はハシブトガラスがここ十年以上、完全に掌握しておりました。冬場は一時的に渡り鳥のユリカモメに不忍池周辺を制圧される、2011年の東日本大震災でなぜか内陸に移動して来たウミネコと一時的に互角の戦いに持ち込まれる等ありましたが、それでも全体的な支配権は譲った事が無く、空中戦となれば集団戦闘を得意とするカラス・スコードロンの天下だったのです。稀にトンビ、チョウゲンボウなどの個体がやって来ても、速攻でカラススクランブルが掛かり、集団で叩き出してしまっていました。それはもう千葉の田舎の自民党、歌舞伎町の任侠団体のごとき強さでした。

ところがここ数年、カラスの数が激減しておりました。そこに本日早朝、突如としてトンビ軍団が襲来、池之端飲み屋街の上空で大規模航空戦が発生し、なんとトンビ軍団が圧勝してしまうのを目撃しました。トンビ、単体でウロウロしてるのは何度か見たことがありますが、今回は5羽という集団である事、飲み屋街の制空権を完全に掌握した後、グルグルと回りながら周囲を威圧していた事などから、今後、定住するかもしれません。まだ上野公園上空ではカラスが頑張ってますが、いずれトンビがそれに取って変わるかも。なんか歴史的瞬間を目撃したのかもしれんなあ、と思う。

2024.1.10
復活

グゥ母ちゃんが居なくなってほぼ一週間、ようやく落ち着きましたが、今でもウッカリ母ちゃんの分までオヤツを用意してしまったりしております。

そんな中、自分でヒマ種の殻を割れなくなっていたデイお母さまが、突然、その能力を回復、今まで通り食べれるようになりました。

理由は不明。その間、ヒマ種代わりに色んなオヤツを上げていたので、それを狙った確信犯か、あるいはしばしアゴの調子が悪かっただけか。いずれにせよありがたい事ですが。

2024.1.8
力ではない

せっかくの新年なのでどうでもいい話を一つ。

理系の日本語は意味不明な物が多いですが、その大半は翻訳の失敗です。意訳に走った結果や中国語から適当に引用してしまった結果が現在の悲惨な状況に繋がっています(欧米の言語を中国語から漢字にパクるのはキリスト教徒もよくやったが)。例えば関数(そもそも意味を成していない)、積分(積むのか分けるのかどっちやねん)などがその例ですが、力学に至っては悲劇としか言いようがない日本語化が行われました。

その極北が重力、引力でしょう。そもそも欧米圏の言語でこの二つは分離してないし(日本人が影響を受けたと思われる英語ではどちらもGravity、ドイツ語でもSchwere)、なぜ二つの言葉にして面倒な理屈を理解するハメになったのかよく判りませぬ。昔の学者さんに頭悪い奴がいたんだろうなあ、としか説明のしようが無いのです。

さらに困ったことにそもそも両者は「力」ではありません。この用語を未だに何の問題も感じずに使ってる日本の理系関係者は全員馬鹿なのか、と常々思っていますが、両者は「加速度」であり「力」ではありません。これを「力」だと思っちゃった段階で力学の基礎から理解できなくなります。そしてそういった人たちがやってる「科学的な議論」は滑稽を通り越して悲劇だな、という例を最近もまた見たのでした。

例えば体重80㎏のオッサンとと50㎏のお嬢さんが高度2000mで機外に放り出された時、両者が均等に受けるのは「1秒間に9.8m/sずつ加速される加速度」です。力ではありません。もし二人が地球から均等な「力(F)」を受けているのなら、重ければ重いほど加速度(a)が大きくなるはずです(F/m=a)。式を見れば判るように加速度の大きさは単純に質量(m)に比例しますから、「引力」が「力」なら質量(体重/重力加速度)が倍になれば加速度も倍になります。

ここで機外に放り出された人達が手を繋いだらどうなるかを考えます。体重50㎏のお嬢さんが体重80㎏のオッサンと手を繋いだら、その瞬間に体重130㎏の物体にメガ進化し、いきなり倍以上の加速度で超高速落下が始まります。逆もまた真であり、手を離した瞬間に空中で急ブレーキが掛からなければなりません。当然、そんな事はあり得ませぬ。両者は手を繋ごうが離そうが、同じ速度で落下してゆきます。すなわち受けているのは均等な「力」ではなく「加速度」なのです。その加速度が体の質量に加わった瞬間、初めて力になります(F=ma。すなわち体重とは体が受けている力の大きさである。重量=力)

この辺りの誤解はちょっと驚くような専門家でもやってる事があるので、引力、重力は「引加速度」「相互加速度」といった日本語に今からでも変えた方がいいと思うんですよね。「引力」を力だと思っちゃう弊害は力学の基礎から問題だらけですし、その極北である、ただでさえワケの判らん一般相対性理論を理解する時、引力を「力」だと思っちゃうと未来永劫、正しく理解できないでしょうから。

2024.1.5
またね

2023年1月4日に当家のデグー軍団の一員、グゥ母ちゃんが永眠しました。
年が明けてから急に元気が無くなり、クシャミのような行動も見られたので風邪だった可能性が高いです。結局、夜に寝ている間に静かに永眠してしまいました。後一月で満7歳であり、そこまでは元気に迎えさせてあげたかったです。娘たちのように最後まで苦しんで、空腹のまま死んでゆくという気の毒な状態では無かったのがせめてもの救いです。

我が家に来た当初はビビリの化身のような子でしたが、最後はベタ慣れと言っていい状態になり、飼い主と一番コミュニケーションを取る子になっていました。またどこかで会って話をしようね、母ちゃん。

2024.1.3
千葉市

わが本籍地千葉市の実家に帰省中。
でもって千葉都市モノレール終端周辺のこの地区、また建売住宅が増えてました。実家最短距離のバス停、私が住んでいたころは他に降りる人ゼロが普通だったのに、いまでは三人前後が常に一緒に降りてます。

これだけ家が増えてりゃ、千葉市の人口もウハウハ、ついに百万都市入りか、と思うんですが、現状98万人と、相変わらずギリギリ100万以下のまま。
ついに人口95万突破、来たぜ100万都市、とか言い始めて既に15年近くが経ちます。なんなんでしょうね、この微妙なラインを維持する力。

2024.1.1
新年

2024年の始まりのこの日、私は元気に職場に居ましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

せめて皆さんの新年が穏やかなものである事を祈りつつ、今年も可能な範囲内でよろしくお願いいたします。

2024/1
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